基礎体温って何?初歩から考える妊活習慣
2024年 6月 30日
「妊活を始めようと思ってはいるが、何からはじめればいいか分からない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。 妊活の基本は基礎体温を測ること、それを軸としたルーティーンが大切です。 この記事では、妊活の基礎知識と継続していくためのコツを紹介します。 これから妊活を始めたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも妊活ってなに?
妊活とは、「妊娠するための活動の総称」です。 単に避妊をせずに性行為をするだけでなく、自分の体の状態を把握してどのような手段を用いて妊娠まで至るのか、夫婦で話し合って選択することまで含まれます。ですから、ルーティーンと継続が重要です。
性的に成熟した女性は常に妊娠が可能なイメージがありますが、正常に排卵が行われて卵管の中に卵子がいる状態で、精子と出会わなければ受精が行われません。 正常に排卵が行われているか、自分の体の状態を知るために必要なのが基礎体温の測定です。
基礎体温について知ろう
基礎体温は、目覚めた直後にリラックスした状態で測定する体温のことです。 私たちの体は、ちょっとしたストレスや運動をするだけでも体温が0.3~1度くらいは上下します。そのため、目覚めた直後、決まった時間に測定することで正確な体温を求めるのです。 女性の体は、女性ホルモンの影響で高温期と低温期があり、排卵を機に切り替わります。 基礎体温を測ることで、以下のようなことが分かります。
- 女性ホルモンの分泌は正常か
- 排卵は正常に行われているか
- いつ、性交すれば妊娠率が高くなるのか
不妊治療を始めるかどうかの目安も基礎体温をもとに決めるので、継続的な測定は重要です。
基礎体温は、最低でも2か月以上測定を行わないと、正常に排卵が行われているのか分かりません。
妊活ルーティーンの作り方その1「基礎体温測定を習慣化しよう」
基礎体温は毎日決まった時間に測ることが重要です。 測定は、一般的な体温計では正確に測れないので、婦人体温計を用いて口内で測定しましょう。1本2000円〜3000円代で購入できます。 枕元に常備しておき、朝起きたら体温測定をする習慣を付けます。体温はアプリや手書きの表などを利用して記録しておきましょう。
自分の基礎体温を把握することは、妊活のためだけでなく、体調管理にも役立ちます。生理になった日や、胸の張り、イライラなど体や心の変化を理解することができるようになるのです。 最低でも、生理が始まった日から次の生理が始まるときまで28日、基礎体温を付け続ければ排卵が正常に行われているかやホルモンの分泌状況などが分かります。 可能ならば、まずは2か月間基礎体温測定をして、結果を記録しておくのがおすすめです。
高温期と低温期がはっきり分かれていない、生理周期が乱れているなどの異常があれば、早めに病院を受診しましょう。産婦人科を受診する際も基礎体温表を持参すれば、今後の方針も決めやすいでしょう。
基礎体温測定と同時にやっておきたいこと
妊活とは、自分の体を妊娠しやすいような状態に整えて行くことです。 基礎体温を測る習慣と同時に、以下のことをルーティーンとして継続していきましょう。
1.暴飲暴食を控えて規則正しい食生活をする
肥満でも、痩せすぎでも妊娠しにくくなります。また、不規則な食事は体調を崩す原因となります。 栄養のバランスを考えた食事を三食きちんと摂ることが大切です。 また、サプリメントなども上手に活用して足りない栄養を補っていきましょう。
2.禁煙する
喫煙は百害あって一利なしです、妊娠を目指すなら禁煙を行いましょう。 禁煙外来も増えてきたので、医師の協力を仰ぐのもおすすめです。
3.適度な運動
適度な運動はストレスを発散させて気分転換になり、健康にも効果的です。 1日20分、ウォーキング、筋トレなどなんでもいいので、できそうな運動を行ってみましょう。肥満気味の方はダイエットにもなります。運動は、安眠にも効果があります。
4.夫婦の話し合い
妊活は女性1人でおこなうものではありません。自然妊娠が難しい場合はどうするのか、妊娠中、出産後のライフプランをどうするのか、女性は育休をとるのか、産休のみで復帰するのかなど、折を見て話し合いをすることで、将来設計もできてきます。
5.適度なストレス解消
妊活にストレスは大敵です。暴飲暴食・夜更かしなど健康を損ねかねない方法はNGですが、それ以外の方法でストレス解消を心がけましょう。また、「妊娠しなければ」と思い詰めてしまうのもよくありません。たまには妊活を忘れて旅行などを楽しむのもおすすめです。
まとめ
今回は妊活の基本やルーティーンの作り方を紹介しました。 まずは、基礎体温測定を習慣化させましょう。それと並行して、体調管理・食事管理を行っていきます。仕事やプライベートの負担になりすぎないように、できることから始めていきましょう。