不妊対策は婦人科へ!検査の重要性を解説
2024年 6月 29日
妊活を始めようとしている、もしくは現在妊活中のあなた。あるいは、妊活中で「不妊」について調べることはあっても、病院での検診で主治医に聞くべき項目などがわからないというあなた。 本記事では、婦人科での検診の重要性や具体的な検診項目についてご説明します。妊活について未だわからないことだらけという人でも大丈夫。本記事が、妊活における検診の最初の一歩を踏み出しすきっかけとなりますように。
不妊対策するならまずは婦人科へ!
不妊対策、あるいは妊活を始めるにあたっては、医療機関、とくに婦人科などの専門知識を有する機関で意見をあおぐことは、実はとても大切です。
妊娠、出産は、女性の体にとってはやはり命がけであり、大きなリスクを伴う行為でもあります。
また、医療や科学の発展により、いわゆる「常識」も塗りかえられてきています。昔は不可能だった体外受精が可能になり、妊娠の方法や可能性にも広がりが見えています。
こうした情報は、素人判断や思い込みを捨て、専門家の意見を仰ぐことでしか正確に知り得ません。
また、ご自身の体について、健康状態や性質、あるいは病気などについて、自分では知らない(目には見えない)ことも、実は沢山あるはずです。妊娠の可能性や不妊治療に必要な物事を知るためにも、まずは婦人科をはじめとする専門家を十分に活用し、正しく妊活に臨むようにしましょう。
妊活における定期検診の重要性
妊活においては、なにより婦人科での定期検診が重要です。将来妊娠・出産を考える女性であれば、定期検診は受けておくに越したことはありません。妊娠にむけて必要なステップは、大まかにあるものの、個人によって差分があるものです。定期検診を通して、まずは自分の体の状態を知り、それに応じて必要な行動や対処を考えてみましょう。
また、こうした定期検診は、カルテに診療履歴が残るだけでなく、自分自身の体に詳しい主治医との関係構築にも繋がります。そこで、検診や定期検診でどのようなことを聞けばよいかを詳しく解説します。
婦人科でよく行われる検査を知ろう
妊活における婦人科での検診では、次のような検査を行うことが多いです。
・下垂体ホルモン検査…排卵に関係するホルモン分泌において異常がないかを調べる検査です。血液検査によって、排卵しやすい状態にあるかをチェックします。
・甲状腺ホルモン検査…甲状腺のホルモンの異常がないかどうかを調べる検査です。甲状腺ホルモンは、妊娠継続や胎児の成長にとって大切な役割を果たしています。甲状腺の病気発覚と、早期治療で甲状腺機能を回復させ、妊娠しやすい状態へと調節も可能です。
・淋病・クラミジア検査…細菌「クラミジア・トラコマティス」について、血液検査で抗体検査ができ、過去、現在のクラミジアへの感染を検知(既往歴を調査)でき、感染している場合には早期治療を行うことで不妊予防にも繋がります。
・風疹抗体チェック…風疹ウイルスにたいする免疫の有無をチェックする検査です。妊娠初期の風疹への罹患は、胎児への感染リスクから心臓奇形などの先天異常を引き起こす可能背があるものです。パートナーとの同時検査がおすすめです。
・経膣超音波検査 子宮頸癌検診… 小さいブローブを膣内に挿入し、子宮や卵巣近くまでの状態を確認します。これにより子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症などがチェックできます。
・AMH(アンチミューラリアンホルモン)…卵子の数は生まれたときに既に決まっており、これは卵巣に残っている卵子の数量を調べる検査です。あくまで数の目安ですが、AMH値が高すぎる場合、多嚢胞性卵巣症候群の可能性もあります。
上記は一部です。他にも、妊活を行うことが分かった時点で“妊活前に”おこなう「コンセプションケア」、歯科検診、男性の精子を検査する「精液検査」など様々なものがあります。
まとめ
妊活は、命にかかわる「出産」というライフステージに至るための大切な過程です。まず自分やパートナーの体の状態を正しく把握することからスタートして、必要なステップを踏めるようにしましょう。