出産後に起こる体の変化とは?症状と具体的な対策を徹底解説
2025年 1月 19日

出産をすると、女性の体には様々な変化が起こります。たとえば、体重の変化やホルモンバランスの変化、疲労感、会陰切開の痛みなどが見られます。これらの変化と対策について詳しく解説します。
1. 体重の変化
出産直後には赤ちゃん、羊水、胎盤の重さによって体重が減り、その後しばらくは体重が増えたり減ったりすることがあります。これは、体内に残る水分やホルモンの変化によるもので、一時的なものです。
対策:
- バランスの良い食事: 栄養バランスの取れた食事を摂ることで、健康的な体重管理ができます。特にタンパク質やビタミン、ミネラルを意識して取り入れましょう。
- ほど良い運動: 医師の許可が出たら、軽い運動を始めましょう。ウォーキングやヨガはがおすすめです。
- 水分補給: 十分な量の水を飲むことで、体の中の余分な水分が出やすくなります。

2. ホルモンバランスの変化
出産後は、女性ホルモンが急激に減ります。これにより、体の変化だけでなく気分が変わりやすくなったりや産後うつ、涙もろさなどの感情の変化が見られると言われています。
対策:
- 休息: 十分に休んで、ストレスを軽くすることが大切です。パートナーや家族に協力してもらって、リラックスできる時間を作りましょう。
- コミュニケーション: 気持ちの変化を感じたら、パートナーや友達、医師に相談しましょう。話すことで気持ちが楽になることがあります。
- セルフチェック:産後うつは早めに見つけることが大切です。「最近いつも気分が上がらない」「何もやる気が起きない」「赤ちゃんに対して不安を感じる」といったことを少しでも感じたら、まずはセルフチェックを試してみると良いでしょう。自分で頑張りすぎていることに気が付くことが大事です。
- 医師の助け: 産後うつの可能性がある場合は、医師の助けを借りることが大切です。早めに対応することで回復しやすくなります。
3. 疲労感
出産は体力を使う大変な出来事です。出産直後の女性は、疲労感を強く感じることが多いです。さらに、授乳や赤ちゃんの世話で睡眠不足が続き負担を感じることがあります。
対策:
- 休養: 可能な限り休みをとって、体力を回復させることが大切です。家族や友達に助けてもらい、休息の時間を作りましょう。
- こまめな睡眠: 長い時間眠ることが難しいときは、短い昼寝を取り入れることで疲れを軽くすることができます。
- 栄養補給: 栄養のある食事を摂ると、エネルギーを補給し疲労感を軽くすることができます。

4. 会陰切開の痛み
会陰切開は、出産時に赤ちゃんが産道を通りやすくするために行われる処置です。切開後には痛みや不快感が残ることがあります。
対策:
- 冷却: 切開部を冷やすことで、痛みや腫れを軽くすることができます。アイスバッグや冷たい湿布を使うと良いでしょう。
- 清潔に保つためのケア: 医師の指示に従い、切開部をきれいに保つことが大切です。ぬるま湯で優しく洗って、清潔なガーゼで軽く拭きましょう。
- 痛み止めや軟膏の使用:医師に相談すると、痛み止めや傷口が腫れている場合などは軟膏を処方してくれることがあります。指示に従い適切に使用することで痛みの軽減につながります。
まとめ
出産直後の女性には体と心に大きな変化が現れます。これらの症状に適切に対応すると、回復しやすくなって育児を楽しむことができるようになります。家族や友達のサポートを受けながら、無理をせずに過ごすことが大切です。
[監修]産業看護師・更年期指導士 早川 里実 先生
様々な医療現場で看護師として従事し、早期からのヘルスケアの重要性を痛感。現在は、性差による健康課題に焦点を当て、セミナーを通して啓発活動を行っている。