妊娠中に禁止な食べ物って何?詳細と理由を解説
2024年 7月 18日
妊娠中は、赤ちゃんの健康な成長を促すために、適切な食事が非常に重要です。特に妊娠初期から中期にかけては、避けるべき食べ物がいくつかあります。そのような食べ物は、胎児や妊婦の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。 この記事では、妊娠中に避けるべき特定の食品や飲み物について解説し、その理由もご紹介します。妊娠中の食事について正しい知識を持ち、安全で健康的な妊娠生活を送りましょう。
妊娠初期〜中期に食べてはいけないものがあるのはなぜ?
普段は意識しないで食べているものでも、妊娠中はママが食べた物が赤ちゃんの栄養となるため、食べ物は意識するようにしましょう。食べ物によっては、赤ちゃんの成長や発達に影響を及ぼす可能性があります。
特に妊娠初期は赤ちゃんの発育が著しい反面、免疫が低下する時期でもあります。魚・肉・卵などの食べ物は生で摂取せずに、加熱するように工夫しましょう。
特に避けたい&控えたい食べ物・飲み物
アルコール
アルコール摂取は、赤ちゃんの成長や発達に悪影響を及ぼす可能性が高いため控えましょう。オールフリーのビールや、アルコール0%のカクテルを代用し、お酒の雰囲気を楽しむのがベターです。
カフェイン
カフェインの過剰摂取は赤ちゃんの発育を阻害する可能性があります。コーヒー・紅茶・緑茶は1日1~2杯にとどめ、エナジードリンクやハイカカオチョコレートも、商品によってカフェインの含有量が多いため気をつけましょう。
刺身・生魚の卵
魚は良質なタンパク質であるため、妊娠中には積極的に摂取したい栄養素の一つです。ただし、生の状態で食べると食中毒を引き起こす可能性もあるため注意しましょう。万が一妊娠中に食中毒を引き起こすと、胎児に悪影響を及ぼす可能性もあります。食べる際は十分加熱してから食べるようにしましょう。
水銀が含まれる魚
調理方法だけでなく、魚の種類によっても控えたほうがベターなものがあります。魚の中には水銀をため込みやすい種類もいるため、大量に食べるとお腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性もあるのです。水銀をため込みやすい魚としては、マグロ類(マグロ・カジキなど)、深海魚類(キンメダイなど)、サメ類が挙げられます。
生肉
妊娠中はリステリアという菌に感染しやすくなります。リステリア菌に感染すると、食中毒を起こしやすくなります。死亡率は20%と高く、妊婦さんや赤ちゃんに感染すると流産や死亡に至る可能性もあります。リステリア菌は冷蔵庫でも繁殖する危険性があるため、動物性の食材・食肉加工品(ハム・ベーコン)・ナチュラルチーズなどは、加熱をしてから食べるようにしましょう。
昆布
海藻類の中でも特に昆布に多く含まれるヨウ素。ヨウ素の過剰摂取は、赤ちゃんの甲状腺機能が低下する原因になるため注意が必要です。和食に馴染みがあり、出汁として頻繁に使用されているため、許容量を守りながら使用、またはカツオや煮干しの出汁に切り替えるのがよいでしょう。
大豆にはヨウ素の吸収を穏やかにする作用があるため、昆布を食べるときは一緒に納豆や豆腐などの献立を取り入れるのもおすすめです。
ひじき
食物繊維やミネラルが豊富で、妊婦さんにもおすすめな面がある一方、ヒ素が含まれるため食べすぎには注意しましょう。胎児に健康被害をもたらす可能性もあります。
ビタミンA
妊娠初期にビタミンAを摂取しすぎると、赤ちゃんが形態異常を引き起こす可能性があるといわれています。特にビタミンAの含有量が多いレバーやウナギは、週に1回程度にとどめ、食べすぎには注意しましょう。
妊娠中の食生活について
妊娠中の食事はお腹の赤ちゃんの発育に関わるため、ある程度の注意が必要ですが、過度に敏感になる必要もありません。基本は1日3食をバランスよく食べ、偏った食生活にならなければ問題ありません。嗜好品は控える、生のまま食べない、毎日同じ物を食べ続けないなど、基本的な注意事項を意識し、妊娠中はヘルシーで安全な食生活を楽しむようにしましょう。
まとめ
妊娠中に食べる物は赤ちゃんの発育に影響するため、避ける・控える食べ物はなるべく把握しておきましょう。ただし、過度に敏感になる必要はありません。ある程度の基礎知識を身につけ、食事も楽しみましょう。