妊娠中に気をつけた方が良い生活習慣とは?
2025年 1月 26日

妊娠中は女性の体と心の変化が多く訪れる時期です。これから赤ちゃんと一緒に過ごす日々をできるだけ快適に、そして安心して楽しむために、妊娠中の生活習慣についてお伝えします。優しい気持ちで、自分の体をいたわりながら過ごしていきましょう!
休息と睡眠の大切さ
妊娠中は、体のエネルギーをいつも以上に使います。そのため、しっかりと休むことが大切です。睡眠は7時間以上を目安に、できるだけ規則正しい生活を心がけましょう。もし昼間に疲れを感じたら、仮眠をとるのもおすすめです。特に初期のつわりや後期のお腹の張りで夜に十分な睡眠がとれないこともありますが、そんなときは無理せず、昼間に少しでも横になって休むようにしましょう。体も心もリラックスできる時間を意識的に作ってくださいね。

正しい姿勢と動作で体をサポート
妊娠中は体重が増えて重心が変わるため、姿勢が崩れやすくなります。姿勢が悪いと腰痛や筋肉の疲れにつながりやすくなるので、日常生活では背筋を伸ばし重心を安定させることを心がけましょう。また、物を持ち上げる際は膝を曲げて、腰に負担をかけないように注意しましょう。動作もゆっくりと行い、急な動きや無理な体勢を避けることが大切です。
普段の家事でもお腹を圧迫するような動作や長時間の立ち仕事は避け、周りの人に積極的に協力を求めるようにしましょう。
適度な運動で健康をサポート
妊娠中でも、適度な運動体調を整える効果があります。ウォーキングや妊婦体操、マタニティヨガなど、無理のない範囲で楽しめる運動を取り入れてみてください。運動は気分転換にもなりますし、出産に向けた体力作りにもつながります。ただし、体調が悪いときはすぐに休むようにしてくださいね。
健康的な食生活
妊娠中は赤ちゃんの成長に必要な栄養を摂るため、バランスの良い食事を心がけましょう。特にカフェインやアルコール、タバコは赤ちゃんへの影響が大きいので控えましょう。タバコは低体重児のリスクを高めるため、自分だけでなく家族にも協力してもらって禁煙を目指しましょう。また、薬を服用する場合は、自己判断せずに必ず医師に相談してくださいね。
口の中の健康を守る
妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯茎が腫れやすくなり歯周病や虫歯のリスクが高まったりします。口の中の健康状態が悪化すると、早産や低体重児出産のリスクが増える可能性もあります。体調が安定している妊娠中期(16〜27週)に歯科検診を受けたり、食後に丁寧に歯磨きをしたりすることで、妊娠中も口の中の健康を守りましょう。

まとめ
妊娠中は自分の体をいたわって無理せず過ごすことが大切です。どんなに元気でも、体には日々変化が起こっています。仕事や家事を無理なく続けられる範囲で行うことが、快適なマタニティライフにつながります。
心配なことや不安なことがあれば、迷わず医師や助産師に相談しましょう。また、専門の相談窓口の活用や周りの方に聞いてもらうようにし、一人で抱え込まないようにしましょう。
自分の体を大切にしてリラックスしながら、楽しい妊娠生活を過ごしていきましょう!
[監修]産業看護師・更年期指導士 早川 里実 先生
様々な医療現場で看護師として従事し、早期からのヘルスケアの重要性を痛感。現在は、性差による健康課題に焦点を当て、セミナーを通して啓発活動を行っている。