妊娠中に控えた方が良い食べ物ガイド
2025年 1月 26日

妊娠中は、赤ちゃんの健康をサポートするためにバランスの取れた食事が重要です。しかし、一部の食べ物や成分は妊娠中には控えた方が良いと言われています。この記事では、妊娠中に避けた方が良い食べ物とその理由、そしてその対策について解説します。
1. 生魚・生肉・生卵
避ける理由: 生魚(特に刺身や寿司)や生肉(生ハム)、生卵には、食中毒の原因となる細菌や寄生虫が含まれている可能性があります。感染すると、流産や早産、先天性異常などのリスクを高めます。
対策: きちんと加熱された魚や肉、卵を食べるようにしましょう。加熱された魚には、妊娠中に必要なオメガ3脂肪酸やタンパク質が豊富に含まれています。
2. ナチュラルチーズや未殺菌の乳製品
避ける理由: ブルーチーズやカマンベールなどの未殺菌のチーズには、リステリア菌が含まれている可能性があります。この菌は流産や早産のリスクを増加させます。
対策: 殺菌済みのチーズ(チェダーチーズ、モッツァレラなど)やヨーグルトがおすすめです。殺菌済みの乳製品は、タンパク質やカルシウムなどを摂取するのに大切です。

3. 一部の魚類(マグロ、メカジキなど)
避ける理由: 大型の魚や深海魚は体内に高濃度の水銀を蓄積していることが多く、水銀は赤ちゃんの脳や神経に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、うなぎ・レバーはビタミンAが豊富で皮膚や粘膜を育て、免疫力を高めるなどの作用がある栄養素ですが、妊娠初期に摂りすぎてしまうと、お腹の赤ちゃんの形態異常を引き起こすリスクが高くなることが分かっています。妊娠3カ月以内は特に注意が必要です。
対策: マグロやメカジキなどを食べる際は、1週間あたり切身半分から1切れを目安にしましょう。
4. カフェイン
避ける理由: カフェインのを摂りすぎると赤ちゃんの成長を妨げる可能性があり、流産や低体重出産のリスクが高まると言われています。また、カフェインは鉄分の吸収を悪くしてしまうため、貧血になりやすくなります。
対策: デカフェコーヒーやハーブティー(ルイボスティー、カモミールティーなど)などに置き換えることがおすすめです。

5. アルコール
避ける理由: アルコールは赤ちゃんの脳の発育を妨げて、胎児性アルコール症候群などを引き起こす可能性を高ます。
対策: ノンアルコール飲料や、フレッシュジュース、炭酸水などを代わりに飲むようにしましょう。
まとめ
妊娠中は体に良い食材や栄養素を積極的に取り入れながら、避けた方が良い食材に気をつけることも大切です。 医師や栄養士さんと相談しながら、安心して妊娠中の食生活を楽しんでください。
[監修]産業看護師・更年期指導士 早川 里実 先生
様々な医療現場で看護師として従事し、早期からのヘルスケアの重要性を痛感。現在は、性差による健康課題に焦点を当て、セミナーを通して啓発活動を行っている。