頻尿の原因とは?
2024年 7月 31日
頻尿は男女ともによくある問題ですが、男性よりも女性の方がこの症状を経験する可能性が高いと言われています。女性が通常より頻繁に排尿しなければならない理由は様々ですが、適切な治療法を決定するためには、根本的な原因を理解することが不可欠です。
目次
・頻尿の原因5選
・膀胱炎の場合の対処法
・ストレス由来の場合の対処法
頻尿の原因5選
子宮筋腫
膀胱と子宮は近くにあるため、膀胱炎の原因には子宮の病気も疑う必要があります。子宮内に子宮筋腫があると腫瘤によって膀胱などの周りの臓器が圧迫されるため、膀胱内の尿を溜めるスペースが少なくなり、頻尿を生じさせる場合があります。
膀胱炎
膀胱炎は、膀胱の痛みや不快感、頻尿を引き起こす病気です。正確な原因は不明ですが、細菌、自己免疫反応、炎症、神経損傷が関係している可能性があります。また、女性の場合は、性交時の痛みや骨盤の痛みなどを感じることがあります。
過活動膀胱
過活動膀胱は、膀胱の筋肉に影響を与える疾患です。膀胱が突然、制御不能な収縮を起こし、少量の頻尿になることがあります。また、過活動膀胱の女性は、突然の過度な尿意を感じる尿意切迫感を経験することもあります。過活動膀胱は、加齢や神経障害、ホルモンバランスの乱れ、カフェインやアルコールなどの膀胱刺激物など、さまざまな要因で引き起こされます。
妊娠
妊娠すると、通常よりも頻尿になることがあります。子宮が大きくなると、膀胱が圧迫され、尿をためることが難しくなります。また、妊娠中のホルモンの変化により、腎臓への血流が増加し、頻尿になることがあります。しかし、妊娠中の頻尿は、排尿時の痛みや灼熱感などの他の症状が伴わない限り、通常、心配する必要はありません。
ストレス
特に生理前の頻尿には女性ホルモン、特にプロゲステロンの影響があります。プロゲステロンには利尿作用や膀胱を閉じる際に用いる平滑筋を緩める作用もあるためです。こうした女性ホルモンの乱れにはストレスが関係してくれるためストレスのない生活を心がけましょう
頻尿は、多くの女性に共通する問題です。紹介した他にも尿路結石や糖尿病など、様々な要因が考えられますが、症状が続く、または悪化する場合は、医師の診察を受けることが重要です。
頻尿には自分では気が付くことのできない病気が潜んでいる可能性がありますので、気になる場合
にはまず病院に行くようにしましょう。
膀胱炎の場合の対処法
膀胱炎には急性膀胱炎、慢性膀胱炎、間質性膀胱炎の3つの種類があり、それぞれ別の治療法があります。今回は特に女性に多い急性膀胱炎と間質性膀胱炎について紹介します。
急性膀胱炎の原因は細菌で、特に大腸菌が、膀胱にまで侵入することで発症します。そのため、急性膀胱炎の治療には抗菌薬や抗生物質が使われることが多いです。医師の指示通りに薬をちゃんと飲めば完治することが多いです。
急性膀胱炎
急性膀胱炎の再発・発症を予防するためには以下の4つのポイントが重要です。
まずトイレでの拭き方に注意しましょう。後ろから前へ拭くと肛門から大腸菌をうつしてしまう可能性があるので、前から後ろに拭くようにしましょう。また便秘が続くと大腸に悪玉菌が増えてしまうので便秘にも気をつけましょう。
体を清潔に保つためにも性行為の前にはシャワーを浴びること、性行為後はなるべく早く排尿することが大切です。ナプキンやおりものシートなどは適切なタイミングで必ず交換し、雑菌の繁殖を防ぎましょう。
間質性膀胱炎
間質性膀胱炎は、膀胱の粘膜層が壊れ、その下の間質というところで炎症が起こることにより発症します。
細菌による病気ではないため抗菌薬や抗生物質では改善しません。三環系抗うつ薬などの薬での治療や、膀胱水圧拡張術などの手術で治療します。
ストレス由来の場合の対処法
ストレスが原因でホルモンバランスが乱れている場合にはやはりストレスを軽減することが大切です。ストレスの軽減のためには日々の生活からすこしずつ改善するしかありません。
食事
ストレスに効果的とされる食べ物や栄養をご紹介します。
まずは「トリプトファン」。こちらは幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの材料になります。このトリプトファンは肉類や乳製品、卵、バナナなどに多く含まれています。
次に「ビタミンC・B・E」。ビタミンはさまざまな身体の機能をサポートしてくれますが、特にこの3つはメンタル面でのサポートに適しており、気持ちを安定させる脳の伝達物質の合成や材料となります。サプリメントなどでどれか1つのビタミンを集中的に摂取しようとする人もいますが、ビタミンは相互に作用して働くため意味がありません。さまざまなビタミンをバランスよく摂取することが大切です。果物や野菜、玄米や大豆製品、ナッツ類など幅広く含まれています。
最後に「カルシウム」。カルシウムにはイライラを抑える効果があります。カルシウムには脳の神経の興奮を抑える効果があり、これがイライラの抑制となるのです。カルシウムの摂取には乳製品と小魚がオススメです。
睡眠
よく眠ることは疲労を回復するうえで不可欠です。睡眠不足になると脳の機能が低下してストレスに弱くなり、集中力がなくなったりしてしまいます。良い睡眠をとるためには生活リズムを整る必要があります。以下の5つのポイントを押さえましょう。
ヨガ
定期的な運動、特にヨガは深呼吸をしながらさまざまなポーズをとることで凝り固まった筋肉をほぐすことができます。筋肉をほぐすことで血管が解放され、血液が流れやすくなり、疲労物質も一緒に流れるというメカニズムです。