子どもが体調不良の時にすべきこと
2025年 1月 7日
子どもが体調を崩すと、親として不安や戸惑いを感じるのは自然なことです。特に初めての体調不良では、「何をすればいいのか」「どのタイミングで病院に連れて行くべきか」と悩むかもしれません。この記事では、父親と母親の役割を分けるのではなく、一人の親として知っておくべき基礎知識と、実際に行うべき行動をわかりやすく解説します。
子どもの体調不良のサインを見逃さない
子どもは大人と違って自分の体調を詳しく説明することができません。そのため、親が体調不良のサインを見逃さないことが重要です。
(1) 主なサイン
発熱: 体温が37.5℃を超える場合は発熱の可能性があります。
食欲不振: 好きな食べ物を食べたがらない場合、何らかの不調が考えられます。
機嫌が悪い: 泣き止まない、普段と違う機嫌の悪さ。
肌の変化: 発疹や顔色が青白いなどの異常。
睡眠の変化: 夜中に何度も目を覚ます、ぐっすり眠れない。
(2) 日々の観察が鍵
普段の体温や食事量、行動パターンを把握しておくことで、異変に早く気づけます。
子どもが体調不良の時にすべき初期対応
(1) 落ち着いて状況を確認する
体温を測る: 正確な体温を知るために、デジタル体温計を使って測定します。腋の下、耳、またはおでこで測る方法があります。
症状を記録する: 発熱の他に、咳、鼻水、嘔吐、下痢などの症状があるか確認しましょう。
(2) 子どもの様子に合わせたケア
水分補給: 発熱や下痢の際は脱水症状を防ぐため、こまめに水分を与えます。スポーツドリンクや経口補水液がおすすめです。
十分な休息を取らせる: 静かな環境を整え、睡眠や横になる時間を確保します。
無理に食べさせない: 食欲がないときに無理に食べ物を与える必要はありません。消化に良いもの(お粥やスープなど)を少量与えるのが良いでしょう。
医療機関を受診するべきタイミング
体調不良の程度によっては、医療機関の受診が必要です。以下の症状が見られる場合は、早めに病院に連れて行きましょう。
(1) 受診が必要な症状
高熱が続く: 38.5℃以上の熱が2日以上続く。
呼吸が苦しそう: 息切れや喘鳴がある。
嘔吐や下痢が激しい: 脱水症状が見られる(口の乾き、尿の量が少ない)。
発疹が広がる: 特に発熱を伴う発疹。
反応が鈍い: ぐったりして元気がない、目が合わない。
(2) 診察時に準備するもの
記録した症状: いつからどのような症状が出たのかをメモしておく。
健康保険証と母子手帳: 医療機関で必要になります。
普段飲んでいる薬: 既に服用中の薬があれば持参。
家庭内での感染予防
体調不良が感染症である場合、家庭内で他の家族に広がらないよう予防策を講じましょう。
(1) 衛生管理
手洗いの徹底: 子どもだけでなく親もこまめに手を洗いましょう。
消毒: ドアノブやおもちゃを消毒して清潔に保ちます。
(2) 部屋の環境
換気: 部屋の空気を新鮮に保つために定期的に換気を行います。
適度な湿度: 加湿器を使い、湿度を50-60%に保つことでウイルスの拡散を抑えられます。
親自身のケアも大切
子どもの体調不良時には親も疲れやすくなります。自分の健康を守ることが、子どものケアを続けるために重要です。
(1) 無理をしない
家族や友人に助けを頼むことで、負担を軽減します。
パートナーと協力して役割分担をしましょう。
(2) リフレッシュの時間を作る
子どもが眠っている間に深呼吸や短時間の休息を取りましょう。
まとめ
子どもが体調を崩したとき、親として冷静に対応し、適切な行動を取ることが大切です。日頃から子どもの健康状態を観察し、体調不良の際には迅速に対処できるよう準備をしておきましょう。父親としても母親としても、子どもの健康を守る役割を共有し、家族全員で支え合うことで安心して育児に向き合える環境を作りましょう。