乳幼児の生活リズムを整えるために大切なこと
2025年 2月 3日

赤ちゃんや小さな子どもがすこやかに成長するためには、食事や睡眠を中心とした生活のリズムがとても大切です。しかし、なかなかうまく生活リズムを整えることができず悩むこともありますよね。この記事では、乳幼児の生活リズムを整えるためのヒントを丁寧にお伝えします!
生活のリズムとは?
生活のリズムとは、食事や睡眠、活動の時間が整っている状態のことです。昼間はたくさん遊び、夜はしっかり眠るというサイクルが基本です。しかし、赤ちゃんは生まれたばかりのころ、昼夜の区別がついていません。そのため、ママやパパが一緒に生活しながら少しずつリズムを教えてあげる必要があります。
例えば、親が夜更かしをしていたり食事の時間がバラバラだったりすると、赤ちゃんもリズムがつきにくくなってしまいます。親子で一緒に早寝早起きを心がけ規則正しい生活を送ることで、赤ちゃんの生活リズムも自然と整いやすくなります。
食事のリズムを整える
赤ちゃんにとって食事の時間は、生活リズムを作るのにとても重要です。離乳食が始まる生後5~6か月ごろからは、決まった時間に食事をとる習慣をつけることが大切です。離乳食の時間を固定することで、「この時間はごはんの時間なんだ」と赤ちゃんが少しずつ理解していきます。ただし、赤ちゃんの機嫌にもよるので神経質になりすぎることはありません。
また、食事の前後に「いただきます」や「ごちそうさま」と声をかけることで、1日の流れを区切りやすくなります。小さな工夫ですが、こうしたルーティンは赤ちゃんの成長にも良い影響を与えますよ。

睡眠のリズムを整える
赤ちゃんにとって、睡眠は成長に欠かせない大切な時間です。ただ眠るだけでなく良質な睡眠をとるために、早寝早起きを心がけましょう。
質の良い睡眠をとるために、以下のポイントを心がけましょう
- 起床時間を一定に:朝は必ず決まった時間に起きることが大切です。朝7時には必ず起こすなど、朝の起床から整えていくと良いでしょう。
- 朝日を浴びる:朝起きたら、窓際で日光を浴びる時間を作ってあげましょう。体内時計がリセットされ、夜の眠りにつながります。
- 夜更かしを防ぐ:遅くとも夜8時までにお布団に入れる習慣をつけましょう。
- 寝る前のルーティンを作る:お風呂、歯磨き、絵本の読み聞かせなど、毎晩同じ流れを繰り返すことで、「そろそろ寝る時間なんだな」と赤ちゃんが理解しやすくなります。
- 日中の活動も大切:昼間は、外で遊んだりお散歩をしたりして、たくさん体を動かすことも大切です。日中に体を動かすことで、夜には自然と眠気が訪れ、良い睡眠につながります。また、活動的に過ごすことで、昼と夜の区別がつきやすくなります。

無理をしないで、心のゆとりも大切に
赤ちゃんは一人ひとり違う個性を持っています。ある子は早くリズムが整うかもしれませんが、別の子は時間がかかることもあります。大切なのは、「こうあるべき」と焦らず、赤ちゃんのペースに寄り添うことです。「今日はうまくいかなかったな」と感じても、大丈夫です。明日また少しずつ試していきましょう!
生活リズムを整えるのは、赤ちゃんだけでなくママやパパにも影響が大きいですよね。毎日頑張っている自分をぜひ褒めてあげてください。そして、周りの人や便利なグッズを頼ることも大切です。例えば、寝かしつけに役立つオルゴールやベビーモニターなど、育児をサポートしてくれる道具も活用してみてくださいね。
まとめ
赤ちゃんの生活リズムを整えることは、親子で新しい日々を作り上げていく大切なプロセスです。一朝一夕にはいかないかもしれませんが、毎日の積み重ねが赤ちゃんの健やかな成長につながります。無理せず、少しずつ取り組んでいきましょう!
[監修]産業看護師・更年期指導士 早川 里実 先生
様々な医療現場で看護師として従事し、早期からのヘルスケアの重要性を痛感。現在は、性差による健康課題に焦点を当て、セミナーを通して啓発活動を行っている。