婦人科の探し方・選び方を先生に聞いてみた
2024年 7月 23日
目次
院の選び方
Q.どういった点に注意して調べれば抵抗感が下がりますか?
Q.何を基準に選べばいいですか?
主治医の選び方
Q.主治医を選ぶ際のポイントはありますか?
Q.専門医の診療が必要ですか?
院の選び方
Q.どういった点に注意して調べれば抵抗感が下がりますか?
婦人科の環境面(待合室の雰囲気/物理的な構造)などが気になります。婦人科来院に抵抗がある場合、どういった点に注意して調べれば心理的負担が軽くなりますか?
A.施設の中の雰囲気や物理的な構造は、残念ながら実際に受診してみないと分からないことも多いですが、ホームページに診察室や待合室の写真が紹介されていることも多いです。まずは、受診を考えている施設のホームページをチェックしてみることをお勧めします。
内診に不安が強い場合は、問診表に「内診の痛みが心配です」や「今日は内診せずに問診だけ希望します」など記載しておくことで、産婦人科医に事前に伝えておくことも可能です。
Q.何を基準に選べばいいですか?
ネットの口コミなどが不安です。何を基準にかかりつけ病院を選べばいいですか?
A.まずは、婦人科のHPを見ることをお勧めします。口コミが全部当たっていることはなく、書きこんだ方の思い込みなどが含まれていることもあります。
1回の受診で、かかりつけ病院を決める必要はなく、まず1度受診してみて相性が良いと感じたら通院を続ける形で大丈夫です。
主治医の選び方
Q.主治医を選ぶ際のポイントはありますか?
主治医を選ぶ際に「こんなポイントを抑えていれば良い先生だよ!」という留意点などはありますか?ある場合、箇条書きで回答をお願いします。
A.
- 心配なことや不安なことを相談しやすい
- 説明を分かりやすくしてくれる
- ささいなことでも質問できる
Q.専門医の診療が必要ですか?
何か専門医の診療を必要とする場面はありますか?その場合病院を選ぶ段階から、それを含めて検討した方がいいでしょうか?
A.不妊治療を本格的におこなう場合(体外受精など)は、生殖医療専門医と胚培養士などの専門資格をもったスタッフと設備のある施設でおこなう必要があります。
また不妊治療の一部は「先進医療」になっており、先進医療は認定施設でしかおこなうことができません。不妊治療で体外受精を検討している方は、先進医療ができる施設かどうか確認することをお勧めします。
生理の症状、性感染症、更年期障害は、多くの婦人科で診療可能ですが、更年期障害について詳しい専門医にみてもらいたいという希望がある方は、日本女性医学学会の専門医を参照するのがお勧めです(専門医・専門資格制度)。
監修者プロフィール
柴田綾子 (Shibata Ayako) 先生
淀川キリスト教病院 産婦人科専門医,周産期母体,胎児専門医
2011年群馬大学医学部を卒業後に沖縄で初期研修し2013年より現職。妊婦健診や婦人科外来診療をしながら女性の健康に関する情報発信やセミナーを中心に活動している。
著書:女性の救急外来 ただいま診断中!(中外医学社,2017)、産婦人科ポケットガイド(金芳堂,2020)。女性診療エッセンス100(日本医事新報社,2021)