なんとなく感じる関節痛、その原因とは?
2024年 7月 7日
関節痛とは関節の周りで起こる痛みのことです。膝や肘、足指の関節、腰、手首などで多く発症します。
関節痛は、炎症を伴うものと炎症を伴わないものの2種類に分けることができます。
炎症を伴う関節痛
炎症を伴う関節痛のことを関節炎と呼びます。単に痛みがあるだけではなく、患部が腫れたり赤くなったりするもので、血液検査を行った場合、その結果にも影響がみられます。炎症による痛みは関節の破壊をともなうことがあるため、早急に対応することが重要です。
原因となる代表的な病気は以下の通りです。
炎症を伴わない関節痛
炎症を伴わない場合は患部が赤くなったり、血液検査の炎症反応が出ることはあまりありません。神経や筋肉の痛みなどが原因となることが多く、関節が壊れてしまうケースは少ないと考えられています。
原因となる代表的な病気は以下の通りです。
関節痛を防ぐには?
関節痛は、加齢・病気・外傷など自分ではどうにもならない理由で生じることもあります。しかし、日常から少しずつ気を付けることで発症をある程度予防することができます。
関節痛を予防できれば、年をとっても自由に動くことができ、行動範囲も狭まらずにすむでしょう。 関節痛を予防するには、まず適正体重を保つことが大切です。太りすぎると膝の関節に負担がかかり、変形や損傷の原因になります。膝の関節に痛みが生じるようになると、行動がかなり制限されます。自分の身長や年齢での適正体重を調べて、その体重を保つように心がけましょう。
また、関節の周りに適度な筋肉をつけると、関節を守ってくれます。スクワットをしたりおしりの筋肉を鍛えるトレーニングをしたりすると、関節痛予防になるでしょう。 もちろん、ウォーキングやジョギング・水泳なども効果があります。
関節に痛みを感じたら?
もし、関節に痛みが生じたら、まずは原因を突き止めることが大切です。整形外科などを受診し、関節の状態を確かめましょう。 関節痛の中には関節リウマチや痛風など、早急に治療が必要な病気が原因のものもあるので、自己判断は禁物です。むやみに湿布など自己流の対応で我慢せず、医師の指示に従ってください。
加齢・肥満・運動不足などが原因で関節が痛む場合、予防法同様に適度な運動と健康的なダイエット、サポーターの装着などで関節への負担を軽減することが有効です。 一度すり減った軟骨などが元に戻ることはありませんが、サポーターを付けることで、動きを補助することができます。 また、人工関節等を入れることで、関節の動きを回復させることも可能です。医師の指示に従いましょう。