多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは一体どんな病気?妊娠への影響や治療法は?|ムーンリーブログ
2024年 7月 24日
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は女性の5~10%に見られる病気で、女性なら誰でもかかる可能性があります。この記事で原因や妊娠への影響を詳しく理解しましょう。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは?なぜ多嚢胞というの?
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、女性の卵巣が肥大化し、多数の小さなのう胞が形成された状態を指します。その名の通り、卵巣内に形成される多数の小さな嚢胞が由来です。嚢胞とは、液体がたまった小さな袋状の構造のことを指し、これが卵巣内に多数存在するため、多嚢胞性卵巣と呼ばれます。
多嚢胞性卵巣症候群は、ホルモンのバランスが崩れることによって引き起こされることが多く、女性の生理周期や妊娠能力に影響を与えます。
多嚢胞性卵巣症候群の原因と症状
多嚢胞性卵巣症候群の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的な要因やホルモンの不均衡が関与していると考えられています。インスリンの作用に対して細胞の反応が悪くなっている状態(インスリン抵抗性)などがPCOSの発症に深く関わっていることがわかっています。
PCOSの症状としては、月経不順や無月経、排卵が起こらない、過剰な体毛の増加、体重増加・肥満、にきび、頭髪の薄毛などが挙げられます。これらの症状は、個人によって異なり、その重篤度もさまざまです。Moonlyなどの月経管理アプリで生理周期や排卵日を管理することで、体の異変に気づくことができるかもしれません。
多嚢胞性卵巣症候群の妊娠への影響はあるの?
多嚢胞性卵巣症候群は、妊娠を希望する女性にとって大きな障害となることがあります。PCOSにより排卵が不規則になり、妊娠しにくくなる可能性があるのです。また、排卵の問題により、妊娠までの期間が長くなることが多いです。ただし、多嚢胞性卵巣を持つ女性でも適切な治療を受けることで、妊娠の可能性を高めることができます。医師の指導の下、排卵誘発剤や生活習慣の改善を通じて妊娠を目指すことが可能です。
多嚢胞性卵巣症候群の治療方法
多嚢胞性卵巣症候群の治療方法は、症状の緩和と妊娠の可能性を高めることを目指します。治療は妊娠を希望するかどうかによって異なります。一般的な治療方法には以下のようなものがあります。
生活習慣の改善:妊娠の希望の有無に関わらず、肥満がみられる場合は、健康的な食事や定期的な運動を行うことで、インスリン抵抗性を改善し、体重管理を行います。
薬物療法:ホルモンバランスを整えるための薬や、排卵を促す薬を使用します。妊娠を希望していない場合は、低用量ピルなどを使用する場合もあります。妊娠を希望している場合は、排卵誘発剤を服用する場合が多いです。
外科手術:薬物療法であまり効果が見られなかった場合は、腹腔鏡下で卵巣に小さな穴を開けることで排卵を促す手術を行うこともあります。
まとめ
多嚢胞性卵巣症候群は、女性の健康に重大な影響を及ぼす病気です。場合によっては生活に支障をきたすような症状や、不妊の原因となる場合もあります。少しでも気になる症状があった場合は、はやめに婦人科にかかるようにしましょう。
FAQ
たほうのうせいらんそう症候群/多能性卵胞症候群とは何ですか?
卵巣嚢胞とはどのようなものですか?
多嚢胞性卵巣症候群は妊娠に影響しますか?
卵巣の病気には他にどのようなものがありますか?