性欲が下がるのはなぜ?
2024年 7月 25日
目次
・性欲減退の原因
・性欲を回復する方法
・まとめ
性欲減退の原因
①生理周期
生理前には女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少します。エストロゲンは、コラーゲンの分泌を促して皮膚の張りを良くし、性交をスムーズに行えるようにします。また、精神的にも性行為を受け入れやすい気持ちにする作用があります。
そのため、エストロゲンの量が減るとともに性行為への受容度が下がってしまい、性欲が減退してしまうのです。
②加齢
歳を重ねるごとに、エストロゲンの分泌量は減少していきます。特に更年期に差し掛かるとエストロゲンは急減します。若い時よりも性欲がなくなった、と感じる場合は、加齢によるホルモン低下が原因かもしれません。
③ストレスや疲労
強いストレスや日々の疲労が蓄積すると、性欲が下がってしまうことがあります。この傾向は、周囲に相談するのが苦手な人や完璧主義の人に多いとされています。
④妊娠・出産
妊娠初期には、胎児への影響の心配やつわりなどの症状による不快感といった心理・身体的理由で性欲が落ちやすくなります。
また、出産後はエストロゲンの分泌量が減り、性欲が湧きにくくなります。さらに、エストロゲンが減ると膣が乾燥しやすくなって性交時に痛みを感じる事もあり、これも性交に気が向かなくなる原因の一つとされています。
⑤ピルや薬
一部のピルや薬には男性ホルモンのテストステロンの分泌を抑える効果が強いものがあります。テストステロンには性欲を生み出す作用があるので、分泌が抑えられる事で性欲も下がっていくことがあります。
性欲を回復する方法
①食事
性欲を回復するには、エストロゲンとテストステロンのバランスを整えるのが効果的です。
エストロゲンの分泌量低下を補うためには、大豆に含まれるイソフラボンを摂取すると良いでしょう。イソフラボンは体内でエストロゲンと似た働きをするため、意識的に以下のような大豆食品を摂るようにしましょう。
また、ニンニク・ニラ・ショウガ・牡蠣・ウナギなどの食材はテストステロンの分泌を促して精力を増強する効果があると言われています。性欲改善だけではなく体にエネルギーを与えてくれる食材でもあるので、健康維持に効果的な食品です。積極的に食べるよう心がけましょう。
②適度な運動習慣をつける
性欲低下はホルモンバランスの乱れからくることが多いです。運動不足だと自律神経が乱れ、それに伴ってホルモンバランスも崩れてしまいます。日々のすきま時間で軽く体を動かす習慣をつけましょう。
女性ホルモンの安定には、特に筋トレが有効だと言われています。負荷の大きい筋トレをする必要は無いので、10回程度のスクワットや腹筋を1日数セット行うだけでも効果は期待できます。また、エスカレーターやエレベーターではなく階段を使ってみるなどして、些細なことから運動する機会をつくっていきましょう。
③睡眠を十分にとる
睡眠不足もホルモンバランスを乱します。睡眠時間は最低でも6時間程度はとるようにしましょう。また、寝る前のスマホ・パソコン・テレビといったブルーライト機器の使用やコーヒー・ビールなどのカフェインやアルコールを含む飲み物の摂取は、睡眠の質を悪くしてしまうため極力控えるようにしましょう。
④治療
長期間性欲が無い場合は、治療を選択することもできます。産婦人科やクリニックでは、男性ホルモンや女性ホルモンを投与することで回復する治療を受けることができます。長期間性欲低下に悩んでいる方や、今すぐに解決したい方は病院の受診も検討してみてくださいね。
まとめ
性欲低下は様々な要因で起こりうるものですが、ほとんどはホルモンバランスの変化や乱れによるものです。ご紹介した対処法を中心に、ホルモンバランスの改善に取り組みましょう。
しばらくしても解決が見込めない時は、医師に相談してみるのも選択肢の一つです。ためらわずに産婦人科やクリニックを受診してくださいね。