有給休暇は何日付与されるの？働きやすい職場に欠かせない休暇制度とは！

休暇制度、有給休暇とは

有給休暇や産休、育休を含む休暇制度は、従業員が一定期間休むことを許可された時間を指します。法的義務のある休暇に加え、リフレッシュ休暇や特別休暇といった会社独自の制度も含まれます。これらの制度は、従業員の健康を守り、職場でのパフォーマンスを向上させるために重要です。

会社として義務付けられている休暇制度について

企業は、従業員に対して法的に定められた休暇を提供することが義務付けられています。例えば、年次有給休暇（年休／有休／有給）は労働基準法に基づいて、「業種、業態にかかわらず、また、正社員、パートタイム労働者などの区分なく、一定の要件を満たした全ての労働者に対して、年次有給休暇を与えなければなりません（労働基準法第39条）」と決まっています。有給休暇付与日数は勤続年数に応じて決まります。

従業員が求めている休暇制度とは？産休や育休は必須なの？

従業員は様々な理由により、通常時よりも休暇が多く必要になる場合があります。例えば出産・育児や介護、従業員自身の体調不良などがあげられます。そのため、企業は産休や育休をはじめとし、介護休暇や生理休暇など、従業員のニーズに合わせて休暇制度を設計・準備する必要があります。これらの休暇制度には、国で規定されており、特定の条件や要件を満たせば取得できるものも存在しています。

例えば介護休業制度です。介護休暇を取得できる条件は、①要介護状態（負傷、疾病または身体上もしくは精神上の障害により、２週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態）にある対象家族を介護する男女の労働者であること②対象家族は、配偶者 （事実婚を含む） 、父母、子、配偶者の父母、祖父母、兄弟姉妹、孫であることです。

他にもパパママ育休プラスというものがあります。これは、育児に専念するための時間を提供し、家庭との両立を支援する目的で定められているものです。これにより、従業員は仕事と家庭のバランスを保ちつつ、退職せずに働き続けることができるため、職場への満足度が向上します。

従業員のために特別休暇やリフレッシュ休暇を用意するべき？

企業は、従業員のライフステージや個々のニーズに合わせた休暇制度を用意する必要があります。例えば、産休や育休の制度を拡充し、さらに介護休暇の条件を整備することで、家族をサポートしながら働き続けられる環境を提供します。また、従業員のメンタルヘルスを支援するためにリフレッシュ休暇や特別休暇などの短期間の休暇を設けることも有効です。柔軟な休暇制度を整えることで、従業員の仕事への意欲を高めることができます。

従業員は、様々なプライベートでの出来事と両立しながら働かなくてはなりません。共働き世帯も増えている昨今では、その様な従業員のライフステージの変化に寄り添い・サポートする姿勢が企業には求められています。両立が難しくなった従業員は、退職や場合によっては会社都合退職となる場合もあります。そのため、常日頃から従業員が働きやすい環境を整備することと、場合によっては様々な制度を活用しながら休職したとしても、職場に復帰できるような仕組みを整えておくことが重要です。

休暇以外の働きやすさ向上のために会社が用意できる仕組み・制度

休暇制度以外にも、企業はフレックスタイムや在宅勤務など、柔軟な働き方を可能にする仕組みを提供できます。また、育児や介護と仕事の両立を支援するための福利厚生も重要です。育児休業給付金や産後パパ育休に対しての給付金などの給付金制度があり、従業員が安心して育児に専念できるよう支援されます。加えて、リモートで仕事ができるようにすることや、フレックスタイム制を活用できるようにすることも、従業員の働きやすさに影響を与えるでしょう。

まとめ

企業の休暇制度は、従業員が安心して働き続けるための基盤です。産休や育休を取得しやすかったり、介護休業や生理休暇など、ライフステージの変化に寄り添い、家庭との両立を支援する制度を整えることで、職場の働きやすさが向上します。さらに、柔軟な働き方を提供することで、従業員のモチベーションを維持し、生産性の向上にも繋がります。