冷や汗・ほてりは更年期かも?
2024年 7月 31日
更年期には様々な症状が表れますが、その中でも代表的なものとして冷や汗やほてりがあげられます。ここでは、更年期症状の代表的なものであるホットフラッシュと、急な冷や汗・ほてりの対処法についてご紹介します。
目次
- 冷や汗やほてりは更年期のサイン?
- 急な冷や汗・ほてりの対処法
- まとめ
冷や汗やほてりは更年期のサイン?
更年期とは
閉経前後の約5年間、合わせておよそ10年間を更年期と呼びます。この時期にはホルモンバランスの影響でさまざまな症状が引き起こされます。これらの症状を更年期症状と呼び、そのうち日常生活に支障が出るほどの状態を更年期障害といいます。日本人女性の閉経平均年齢は50歳なので、45歳~55歳あたりが更年期にあたる方が多いです。
更年期の原因は、閉経に伴うホルモンバランスの乱れです。脳から指令は出続けているが、卵巣の寿命により本来分泌されるはずのエストロゲンが分泌できなくなるため、脳からのホルモンが過剰分泌されている状態になります。その結果として、更年期症状が表れるのです。
ホットフラッシュとは
ホットフラッシュとは、更年期症状の代表的なものです。主にほてりや発汗、またのぼせるような症状がみられます。とくに上半身が暑くなる場合が多いです。これらの症状は、脳から卵巣に向けて分泌されるホルモンが過剰分泌されることで引き起こされると考えられています。脳視床下部ホルモンは、体温や発汗、血管などの調節をつかさどる自律神経をコントロールしているため、過剰分泌により自律神経のバランスが乱れ、ホットフラッシュが引き起こされます。
急な冷や汗・ほてりの対処法
①首周りを冷やす
大きな血管が通っている首回りを冷やすことで、冷や汗やほてりを落ち着かせる効果を期待できます。濡らした冷たいタオルやウェットティッシュ、冷えピタなども利用できます。また、特に夏場になると保冷剤をいれることのできるアイスネックピローや、クールタオルなどもよく売られているため、これらを購入しておくこともおすすめです。
②深い腹式呼吸
特にホットフラッシュが原因となっている場合は、冷や汗やほてりとともに脈拍の増加も見られることがあります。まずは風通しのよい場所へ移動したり、通気性の良い服装に着替えたりして、深い腹式呼吸を行うことも有効です。
③ツボ押し
汗を押さえるツボは大きく2つあります。
「屋翳(おくえい)」のツボ
鎖骨とバストトップのちょうど中央あたりに、左右にそれぞれあるのが屋翳のツボです。発汗が気になるときはこのツボを1~2分ほどの時間をかけて押し上げてみましょう。
「大包(だいほう)」のツボ
みぞおちと、脇から真っ直ぐ下がってきたラインが交わるところにあるのが大包のツボです。顔に汗をかかない舞妓さんや舞台役者さんなどは、この部分を帯で圧迫しているのが理由だと言われています。
④手持ち扇風機の活用
手持ち扇風機を活用して顔や首元に風をあてることも、急なほてりを落ち着かせる効果が期待できます。最近では持ち歩きに便利な一回り小型の扇風機や、モバイルバッテリーが付いた手持ち扇風機など様々な種類が販売されているため、生活に合わせたものを選んで一つ購入しておくと安心できます。
まとめ
更年期には様々な症状が引き起こされます。日常生活に支障が出るくらい症状がひどい場合は、専門医を受診するのもお勧めです。