腹痛や肩こりがある日は、無理をせず予定を減らしてゆっくり過ごしましょう
2026年 9月 30日

お腹の痛みと肩のこりが重なる日は、体が「そろそろ休んで」とサインを送っているのかもしれません。そんな日は、いつもの家事や予定を少し減らして、体を休めることを優先してあげましょう。 「休むこと」は決して怠けることではなく、体を回復させるための大切な選択のひとつです。
腹痛と肩こりが同時に起こりやすい理由
お腹の痛みは、お腹の奥にある臓器やそのまわりの筋肉が収縮することで起こります。一方、肩や首まわりの「僧帽筋」という筋肉は、頭や腕を支えるために常に働き続けている筋肉で、姿勢の乱れや体の緊張の影響を受けやすい部位です。体調がすぐれないときは、痛みをかばおうとして無意識に体に力が入りやすく、その結果、肩や首の筋肉にも余計な緊張が伝わってこりを感じやすくなります。
また、体がだるく感じているときは、姿勢を保とうとする意識も薄れがちになり、猫背気味の姿勢が続きやすくなります。頭が前に出た姿勢は肩まわりの筋肉を常に引っ張られた状態にしてしまうため、腹痛と肩こりが重なる日は、体全体の緊張が高まりやすい状態にあると考えられます。
体は、痛みや不調を感じているとき、その修復のためにエネルギーを優先的に使おうとします。しかし、普段通りの予定をこなそうとすると、本来回復に使われるはずのエネルギーが日常の活動に分散されてしまい、回復のスピードが遅くなりやすくなります。忙しさを言い訳にして体のサインを見過ごし続けると、疲労や緊張が徐々に積み重なり、次第に強い不調として現れてしまうこともあります。
予定を減らして体を休めることの効果
体がつらいときに無理をして普段通りに動こうとすると、痛みを感じている部分だけでなく全身の緊張が高まり、回復が遅れてしまうことがあります。予定を減らすことは、体がエネルギーを回復や修復に使えるようにしてあげるための、立派なセルフケアのひとつです。
具体的には、家事を「今日じゃなくてもいいこと」と「今日中にやるべきこと」に分けて、前者は翌日以降に回してみましょう。予定していた外出や用事も、延期やキャンセルができないか一度確認してみると、思ったより融通が利くことも多いものです。
横になれる環境があれば、15分から30分ほど目を閉じて過ごすだけでも、体の緊張がほどけやすくなります。仕事などでどうしても予定を減らせない日は、休憩時間を少し多めに取る、立ちっぱなしを避けて座れるときは座る、といった小さな工夫を積み重ねるだけでも負担を減らすことができます。家族やパートナーがいる場合は「今日は少しペースを落とす」と一言伝えておくと、気兼ねなく休みやすくなります。
休むことへの罪悪感を手放すヒント
「休むこと」に罪悪感を覚えてしまう方も少なくありません。しかし、体が発しているサインに応えて休むことは、次の日以降に元気に動くための準備でもあります。今日休むことで明日以降のパフォーマンスを保てると考えると、前向きに休息を選びやすくなります。
予定を減らす際は、完璧を目指さず「70点でよい」という気持ちで取り組むのがコツです。すべての家事を完璧にこなす必要はなく、洗濯だけ、食事だけなど、最低限のことに絞ってみましょう。周囲に助けを求めることも、体をいたわる立派な選択のひとつです。
また、体を休めながらできる範囲で軽く体をほぐすのもおすすめです。横になったまま足首をゆっくり回す、膝を立てて左右に倒すなど、負担の少ない動きで血流を保ちつつ、無理のない範囲で体をいたわりましょう。
生理周期を記録している方へ
腹痛や肩こりは、月経期や黄体期に重なって起こりやすいといわれています。月経期には子宮を収縮させる「プロスタグランジン」の分泌が増えて下腹部に痛みを感じやすくなり、黄体期には「プロゲステロン」の影響で体が水分をため込みやすくなることで、だるさやこりを感じやすくなります。この時期は体全体が緊張しやすい状態にあるため、無理をせず休むという選択が、いつも以上に理にかなっていると言えるでしょう。 体調の記録を続けていると、こうした重なりが起こりやすいタイミングを事前に把握できるようになり、あらかじめ予定を調整する備えにもつながります。
頑張りすぎず、今日は体をいたわる日にしてあげてくださいね。



