生理の時のつらい腰痛を和らげる方法とは?
2024年 7月 23日
生理のときに腰が痛くなることはありませんか?今回は、その原因と対処法をご紹介します。
生理中、腰が痛くなるのはなぜ?
原因① プロスタグランジンの作用
生理中の腰痛は、子宮の収縮運動が関係しています。生理が始まると、経血をスムーズに流すため、子宮の収縮を促す作用がある「プロスタグランジン」というホルモンの分泌量が増えます。これが生理痛を引き起こす原因にもなります。子宮が収縮すると下腹部痛や腹痛につながり、人によってはそれを腰痛と感じる人もいるようです。 また、プロスタグランジンには痛みを感じやすくする作用もあるので、もともと腰痛持ちの人は、その痛みが悪化することもあります。
原因② 腰回りの血行不良
生理中は経血を排出するため、血が不足しやすいうえ、子宮の周りに優先的に血液が送られるため、体の他の場所の血行が滞りやすくなります。生理中に腰痛が起こるときは、腰回りの血行が悪くなっている可能性も考えられます。血行が悪くなると、子宮を収縮させようとプロスタグランジンの分泌がより増えるので、さらに腰の痛みを感じやすくなります。
腰痛の予防法
腰痛は、座り仕事や立ち仕事を長時間行っている人であれば、誰でも発症する可能性があります。特に、運動不足だったり無理な姿勢を長時間続けていたりすると、腰痛を発症しやすいため要注意です。
・筋トレをする
腰痛を予防するには、腹直筋・腸腰筋・腰方形筋といった3つの筋肉を鍛えることがおすすめです。仰向けに寝て膝を立て、ゆっくりと上体を起こす腹筋や、腹ばいに寝て両肘を立て、限界まで上体を起こしてその姿勢を5秒キープするストレッチなどを行うと筋肉を鍛えられます。
・体を動かす
長時間同じ姿勢を取らず、たまには体を動かすのも効果的です。 筋力不足の場合はコルセットを締めて補助機能とするのもいいでしょう。
・姿勢を意識する
正しい姿勢も腰痛予防には効果的です。 猫背や出っ尻は、腰痛の原因になるので背筋をまっすぐ伸ばして首から腰にかけて自然とS字を描くような姿勢を取りましょう。 座っているときは、お尻が背もたれに密着するように深く腰掛けて背筋を伸ばしてお腹を引っ込めてください。 重いものを持つときは、膝をついて腰を落とし、中腰にならないようにして持ち上げましょう。
腰痛になってしまったら?
腰痛になった場合、椅子に座ったまま腰を左右に捻ったり、四つん這いになって息を吐きながら背中を丸めたり伸ばしたりしてください。 何をやっても腰痛が治まらない場合や、重いものをもったときに激しい痛みが走った場合などは病院を受診してください。