卵胞期のめまいに。やさしい運動で整える心と体のバランス

「朝起きたときに少しフラつく」「立ち上がるときにクラッとする」そんな“めまい”のような感覚を、生理後のタイミングで感じたことはありませんか？これは、卵胞期に特有のホルモンバランスの変化が関係している可能性があります。排卵に向けて体が変化していくこの時期、実は自律神経が乱れやすく、体が一時的に“ふわふわ”と感じることがあるのです。 今回は、そんな卵胞期のめまいをやさしく整える「運動によるセルフケア」についてご紹介します。

卵胞期のめまいはなぜ起こる？

卵胞期とは、生理が終わった直後から排卵までの期間のこと。女性ホルモンの一種であるエストロゲンが徐々に増えていく時期でもあります。 このホルモンの変化は、体にさまざまな良い影響をもたらす一方で、自律神経のバランスが乱れるきっかけになることも。その結果、「めまい」「立ちくらみ」「頭がボーッとする」といった症状が出やすくなることがあるのです。

また、寝不足やストレス、冷えや低血圧なども影響しやすいため、めまい対策には“血流とリラックス”がカギになります。

まずは深呼吸＋軽い首まわしから

めまいを感じるときは、急に動かず、まずはその場でゆっくりと深呼吸をしてみてください。緊張した体をほぐし、頭にしっかり酸素を届けることができます。

簡単な動き：

• ゆっくり鼻から息を吸い、口から吐く（4秒吸って6秒吐く）
• 首を左右に傾けたり、前後にゆっくり動かす
• 肩を上下にストンと落とすようにリラックスさせる

これだけでも、体の内側がふっと軽くなる感覚があるかもしれません。「気持ちいいな」と思える程度で大丈夫です。

ふらつきにくい“足元安定”ストレッチを取り入れて

体の重心が安定していないと、めまいが起こりやすくなることもあります。そんな時は、足元から整えるやさしいストレッチで、バランス感覚を少しずつ養っていきましょう。

おすすめストレッチ：

• 足を肩幅に開いて、つま先立ちと踵上げを繰り返す
• 両手を腰にあてて、足裏でしっかり地面を感じながらゆっくり膝を曲げ伸ばし
• 椅子や壁につかまりながら、片足立ちを10秒キープ（ふらつくときは無理せず両足で）

これらは血流を促しながら体幹も刺激してくれるので、安定感を少しずつ取り戻せる動きです。

ヨガで“自律神経を整える”習慣づくり

ヨガの深い呼吸とゆったりした動きは、自律神経のバランスを整えるサポートになります。めまいが気になる時期こそ、無理なく続けられるやさしいポーズを選んでみましょう。

おすすめポーズ：

• チャイルドポーズ：正座から前に体を倒し、おでこを床につけてリラックス
• 仰向けツイスト：仰向けで両膝を立て、左右に倒す動きで背中と腰をゆるめる
• 足上げのポーズ：仰向けで足を壁に立てかけ、10分ほど深呼吸

「今日も疲れたな…」という夜に、布団の上で行うのもおすすめです。副交感神経が優位になり、めまいだけでなく寝つきの改善にもつながります。

動けない日は、“休むこと”もケアのひとつ

「今日は体がついてこない」「立つのもおっくう…」そんな日もありますよね。そういうときは、無理に動こうとせず、「今は休む時間」と受け止めてあげてください。

• 横になって目を閉じ、ゆっくり呼吸を整える
• 静かな音楽やアロマで気分を落ち着ける
• 湯船につかって体を温めるだけでもOK

体は、ちゃんと自分のリズムを取り戻そうとしています。やさしく寄り添う気持ちで、少しずつ整えていきましょう。

まとめ

卵胞期のめまいは、体が排卵に向けて変化しているサインです。そんなときこそ、「がんばらなきゃ」ではなく、「ちょっと立ち止まってケアしよう」と思っていただけたら嬉しいです。

無理のない範囲で運動を取り入れることで、体も心も少しずつ整っていきます。「今日の自分にちょうどいい動きって、どれだろう？」と、自分の感覚に耳をすませてみてください。