卵胞期のめまいにやさしく寄り添うセルフケア習慣

「朝起きたときに頭が重い…」「立ち上がるとクラッとすることがある」そんな“なんとなく不調”を感じたことはありませんか？生理が終わって調子が戻ってきたと思ったのに、ふとした瞬間に感じる“めまい”のような感覚。もしかすると、それは卵胞期特有の体のゆらぎによるものかもしれません。 今回は、そんな卵胞期に起こりやすい「めまい」を和らげるセルフケアをご紹介いたします。

卵胞期の“めまい”ってなぜ起こるの？

卵胞期とは、生理が終わってから排卵までの期間を指します。この時期は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が増え、体が少しずつ整っていく“準備の時期”でもあります。しかしその一方で、ホルモンの変化によって自律神経のバランスが乱れやすく、血圧の変動や血流の変化が起こることで、めまいやふらつき、ぼーっとする感じが出てしまうことがあります。

特に以下のような要因が重なると、めまいが起きやすくなる傾向にあります。

• 寝不足やストレス
• 長時間のスマホやパソコン使用
• 冷えや血行不良
• 気温差による自律神経の乱れ

では、こうした不調をやわらげるにはどんな工夫ができるのでしょうか？

“深呼吸”で自律神経をやさしく整える時間を

めまいの原因のひとつである自律神経の乱れは、呼吸を整えることでやわらげることができます。特に忙しい日や疲れた日は、気づかないうちに呼吸が浅くなっていることも。

おすすめの呼吸法：

• 静かな場所で目を閉じて、鼻から4秒吸って、口から6秒かけて吐く
• 胸ではなく、お腹がふくらむのを意識した“腹式呼吸”を意識する
• 朝起きた時や寝る前のベッドの中で、1〜2分行うだけでも◎

「今ここにいる自分」に意識を向ける時間が、体にも心にも、じんわりと効いてきます。

首・肩まわりを温めて“血の巡り”を促す

スマートフォンやパソコンの使用時間が長くなると、首・肩まわりの血流が悪くなり、めまいや頭の重さにつながることがあります。そんなときは、「温めること」と「ゆるめること」を意識してみてください。

おすすめのケア：

• 蒸しタオルを首の後ろに当てる（レンジで40秒ほどチンしたタオルでもOK）
• 使い捨てのネックウォーマーや温熱シートも便利です
• お風呂に浸かる際は、首までしっかりお湯に入るとさらに効果的です

温めるだけで、肩の力がふっと抜け、頭がスッキリしてくる感覚を味わえるかもしれません。

寝具や室温を見直して、“質の良い睡眠”を

睡眠不足は、自律神経の乱れや血行不良を引き起こし、めまいを悪化させる原因になります。眠りの質を整えるだけでも、体調全体が安定しやすくなります。

ぐっすり眠るためのちょっとした工夫：

• 寝る前のスマホ使用は控える（ブルーライトを浴びると眠りが浅くなりやすい）
• 室温は20〜22度、湿度は50〜60％が理想的
• 足元を冷やさないように、靴下や湯たんぽも活用を

「眠りの質」を意識することで、日中のフラつきやだるさが少しずつやわらぐことがあります。

無理せず“ゆるやかに過ごす日”も大切に

「なんとなく調子が出ない」「立ちくらみが多くて不安」そんな日は、思いきって“がんばらない日”を選ぶことも必要です。動かないことに罪悪感を感じず、休むことも立派なケアだと受け止めてくださいね。

• ゆっくりお茶を飲む
• 好きな音楽や香りに包まれる
• ぼーっと空を眺めてみる

こうした“小さな余白”が、めまいや不調をやわらげる力になることもあります。

まとめ

卵胞期のめまいは、ホルモンや自律神経のバランスが移り変わる時期に起こりやすい症状です。だからこそ、「がんばって治そう」と力を入れるより、「今日はゆっくり整えてみようかな」という気持ちで過ごすことが何よりも大切です。

日々のちょっとした工夫や、自分に寄り添う時間が、少しずつ体を整えてくれます。「なんとなく楽かも」と思える日が、きっと増えていきますように。