月経中のお腹のゆるさが気になる方へ。無理なく取り入れられる運動ケアのすすめ
2025年 4月 29日

「生理が始まると、なぜかお腹までゆるくなる…」「外出先で不安になってしまう」そんなお悩みを抱えていませんか?月経中の下痢は、決してめずらしいことではありません。むしろ、多くの方が似たような症状に悩んでいるのです。 今回は、月経中でも安心して取り入れられる運動ケアについて、やさしくご紹介します。
どうして月経中に下痢になりやすいの?
生理中は「プロスタグランジン」という物質が多く分泌されます。 これは子宮を収縮させて経血を外に出す手助けをするものですが、腸の動きも刺激してしまうことがあるため、下痢のような症状が起こりやすくなります。
さらに、体が冷えやすくなっていたり、自律神経のバランスが崩れていたりすると、腸の働きが不安定になりやすいのです。 こんなときこそ、体をゆっくり動かすことで、お腹の調子が少しずつ落ち着いてくることもあります。
下痢が気になるときにおすすめのやさしい運動
深い呼吸とともに行う「リラックスストレッチ」
無理に動く必要はありません。まずは仰向けになり、ひざを立ててゆっくり呼吸してみてください。 お腹をふんわりふくらませるようなイメージで、深く吸って、ゆっくり吐きましょう。
呼吸に合わせて肩や首を軽く回したり、腰を左右にゆらしたりするだけでも、体がじんわりあたたまり、緊張がほぐれていきます。
ぬくもりを感じながらの「ゆったりウォーキング」
体調に余裕がある日は、近所を軽く歩いてみるのもおすすめです。 速く歩く必要はありません。「空を見ながら少しだけ外に出てみようかな?」そんな気持ちで十分です。
歩くことで血流がよくなり、内臓の動きも整いやすくなります。 また、外の空気を感じることで、気持ちもリフレッシュされるはずです。
お腹をいたわる「膝抱えポーズ」
仰向けになってひざを胸に近づける「膝抱えポーズ」は、腸をやさしく刺激し、ガスや便を排出しやすくしてくれる働きがあります。
このときも、呼吸を意識することがポイントです。「ふぅ~っと吐きながらお腹の奥までゆるめる」そんなイメージでやってみてくださいね。
運動するときの注意点も大切です
体を動かすことは大切ですが、無理をしないことが最優先です。
- お腹が痛むときは無理に動かず、まずは休むことを選んでください
- 汗をかくような激しい運動は、体力を消耗させるため避けましょう
- 水分補給をこまめに行い、体を冷やさないようにしてください
「今日はちょっと厳しいな」と感じたら、横になって深呼吸するだけでも立派なケアです。
おわりに
月経中は、心も体もいつもと違う状態にあります。そんなときに無理をしてしまうと、かえって体が疲れてしまうことも…。
「少しでも楽になれたらいいな」「今日もよくがんばったね」そんな思いをこめて、自分にやさしく接してあげてください。体調が不安定なときは、がんばるよりも“ゆるめる”ことが何よりのセルフケアです。
あなただけのペースで、少しずつ、自分の体との付き合い方を見つけていけますように。