30代は気を付けたい!生理の注意点
2024年 7月 26日
30代は生理痛が軽くなるって本当?
30代は女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が生涯の中でピークにあたる時期です。20代後半から30代前半は性成熟期とも呼ばれ、月経周期も安定し妊娠・出産に最も適した時期であると考えられています。月経周期の安定によって生理痛は軽くなることが多い一方で、PMSが起きやすくなるとも考えられています。
20代と30代のPMS(月経前症候群)の違い
PMSとは、月経前症候群とよばれる生理の前にあらわれる精神的・身体的不調の総称です。具体的には、頭痛・腹痛・むくみ・胸のハリや、情緒不安定・うつ・イライラなどの症状があらわれることが多いとされています。またPMSの中でも精神的な症状が強くなった場合、PMDD(月経前不快気分障害)と呼び区別することもあります。
20代のPMSでは、精神的な症状に比べて身体的な症状のほうが出やすい傾向にありますが、30代になると精神的な症状も重く出てくる女性が多いです。そのため、20代にくらべてPMSがひどくなったと感じる人も多くなる傾向があります。
出産経験があると精神的な不調が多いことも
PMSの原因は、生理周期の黄体期(排卵から月経の間)の後半に、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)が低下することが大きく影響しているのではないかと考えられています。しかしはっきりとは明らかになっておらず、それ以外にも様々な事象が影響しているとされています。
出産を経験している女性は、特に妊娠中から産後にかけて、ホルモン分泌が大きく変化することが知られています。妊娠中に徐々に増えていった女性ホルモンは、出産と同時に一気に減少します。その後、時間をかけて少しずつ元通りになってきます。
このように出産によって大きなホルモンバランスの変化がおこることや、子どもが産まれたことによる生活の変化などが影響し、出産経験がある人の方がPMSによるネガティブになったり、イライラしたりするような精神的な不調が多くなる傾向があると言われています。
PMSの軽減に有効なのはこの3つ!
生理前の憂鬱な症状として女性を悩ますPMSですが、軽減する方法がいくつか存在しています。どれも日常的に取り入れやすいものなので、是非自分の生活リズムにあった取り入れやすいものから挑戦してみてください。
有酸素運動
有酸素運動は、しっかりと酸素を取り込みながら行う繰り返しの多い運動をさし、代表的なものにはウォーキングやジョギングなどがあります。この有酸素運動を行うことが、PMSの予防や軽減に効果があると明らかになっています。精神的な症状にも身体的な症状にも改善が見られるので、PMSに悩まされている方はまずは生活の身近なところに有酸素運動を取り入れてみると良いでしょう。
アロマテラピー
アロマテラピーとは、アロマオイルを使った自然療法のことです。アロマテラピーと聞くと、良いにおいのする香油をイメージする人が多いと思いますが、このアロマオイルがPMSの特に精神的な症状に効果があるとされています。お風呂につかるときに湯船にいれるなどして、生活の中に取り入れるとPMSの改善が期待できるかもしれません。
生活習慣の改善
生活習慣の乱れは様々な不調を引き起こしますが、PMSにも影響があるとされています。特に食生活と運動習慣の乱れはPMSへ悪影響を及ぼすことが知られています。朝食をきちんと食べることや、なるべく一定の時間に食事を取るようにすること、また適度な運動の習慣をつけることで、健康的になると同時にPMSも改善すると考えられます。
まずは自分の生活を見直して、改善できそうなところを見つけることから始めるといいかもしれません。