40代は気を付けたい!生理の注意点
2024年 7月 26日
40代は生理が終わりに近づいてくる年齢です。それにともなって、様々な体調の変化も出てくることでしょう。そこで、今回は40代が気をつけるべき生理の注意点をまとめてみました。
プレ更年期に気をつけるべきことや、40代女性に多い病気についても紹介しています。現在40代の方や、これから40代になる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
・40代はプレ更年期
・婦人科系の病気にも注意
・40代の生理の不調
・辛い症状への対処法
40代はプレ更年期
更年期なんてまだまだ先のこと…と思われる方もいるかもしれません。一般的な閉経年齢は約50歳なのですが、実は40歳台前半に閉経する人もいます。また、更年期自体は50歳前後に訪れることが多いですが、30代前半から40代にかけて更年期のような症状が出ることがあり、これを「プレ更年期」といいます。
プレ更年期の主な症状は、ほてり・汗が大量に出てくる・のぼせ等で、更年期と似たような症状があります。この時期には生理不順や様々な体調不良が出てくることがあるので、アプリやカレンダーに生理日や体調を毎日記録することで、自分の身体を把握できるようにしておきましょう。
プレ更年期・更年期が辛い時は
症状が日常生活に影響を与えるほどひどい場合、我慢する必要はありません。漢方薬を服用したり、ホルモン治療を行うことで症状を和らげることができます。気になる症状がある方は、一度婦人科の受診を検討してみてください。
婦人科系の病気にも注意
40代になると増えてくるのが婦人科系の病気です。これらは生理の回数を重ねるごとに発症のリスクが高まるため、30代以降の人に多くみられます。では、具体的にどのような病気があるのでしょうか。
気をつけるべき病気
特に多い婦人科系の病気は、子宮内膜症と子宮筋腫です。子宮内膜症に関しては、40代の約26.3%が疑いがあった、または経験したことがあると回答しています。
子宮内膜症は通常子宮内にできる子宮内膜が他の器官にでき、生理に伴ってその部分で炎症や出血が起こることでひどい生理痛を引き起こす病気です。また、子宮筋腫は子宮の上方にある平滑筋という筋肉に良性の腫瘍ができ、生理症状の悪化や腰痛などの症状が現れる病気です。生理痛や生理時の腰痛・腹痛がひどい場合は、これらの病気が隠れている可能性があります。
40代の生理の不調
閉経が近づくと、ホルモンバランスの乱れに伴って生理に変化が現れることがあります。そこで、40代の方に知っていて欲しい生理の不調とその対処法をご紹介します。
過多月経と月経困難症
ナプキンを頻繁に取り替えないといけないほど経血量が多い、またはレバー状の血の塊が出る、という場合は過多月経の疑いがあります。過多月経になると、貧血や立ちくらみといった症状が出ることがあります。
また、生理に伴って不快な症状が出る状態の事を月経困難症といいます。今まで生理痛などの症状が何も無くても、40代になってから発症する方もいますので、是非とも知っておいてください。
辛い症状への対処法
ここまで様々な病気や不調を紹介しましたが、これらの症状にはどのように対処すれば良いのでしょうか。
まずは、無理せず婦人科の受診を検討しましょう。婦人科では医師と相談しながら最適な治療法を考えることができます。
様々な治療法
治療法として最も一般的なのはホルモン治療です。ホルモン治療では低容量ピルが使われる事が多いですが、40代の場合は高血圧などのリスクが高いため、ピルが処方されないことがあります。その際には、飲み薬や貼り薬、塗り薬でホルモンを接種するホルモン充填療法(HRT)や、ホルモンを放出する器具を子宮内に入れるIURなど様々な選択肢が用意されています。
ご自身の症状や生活スタイルに合わせて最適な選択肢を選ぶことが、治療を進める上で最も大切なことです。もしも心配な症状がある場合は、病院の受診を検討してみてください。
40代は生理や子宮に関するトラブルが起こりやすい時期です。日々の自分の体調に気を配り、辛い時には無理せず相談することを心がけましょう。