黄体期の吐き気の原因はPMSから?
2024年 7月 7日
生理前に感じる吐き気、PMS(月経前症候群)のひとつかもしれません。
PMSの症状として吐き気が起こる
PMSの原因ははっきりとは分かっていませんが、女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」が月経前の黄体期に急激に低下する事で、さまざまな症状が現れると言われています。
PMSは月経が始まる思春期ごろから症状が出始める場合もあり、年齢を重ねるごとに症状が強くなる傾向があります。20代の頃には憂鬱になりやすい傾向がありますが、30代になると怒りやすくイライラすることが多くなり、頭痛・腰痛・腹痛・吐き気などのカラダの症状も出てきます。ライフステージによっても女性ホルモンから受ける影響は変動するため、PMSの症状は固定的ではなく、変化するといわれています。
生理前に吐き気がするのはなぜ?
黄体期は、「プロゲステロン」「プロスタグランジン」などの女性ホルモンが多く分泌されます。これらのホルモンの作用が吐き気を起こしている場合があります。
①「プロゲステロン」による吐き気
プロゲステロンは、胃腸機能を低下させる作用がある女性ホルモンです。生理前である黄体期はブロゲステロンの分泌量が増加します。これにより便秘や腹部の張り感が生じやすくなります。その結果、吐き気が起こるのです。
②「プロスタグランジン」による吐き気
プロスタグランジンは、子宮収縮作用を持つ女性ホルモンです。胃腸を収縮させる作用もあるため、胃腸が締め付けられたときに、吐き気が起こるのです。
その他の代表的なPMSの症状
PMSの症状はとても多様ですが、主に下の3つに分類され、代表的なものとして以下のようなものが挙げられます。
吐き気を感じたら?
吐き気を感じる場合は、安静にして楽な姿勢で横たわり、気持ちを落ち着かせます。 お腹をゆっくりとマッサージして胃の動きを落ち着けるのも効果があるでしょう。
睡眠不足を感じる場合は、1週間ほど規則正しい生活をすることも大切です。
「今すぐ吐き気を抑えたい」という場合は、膝の少し下にある「足の三里」というツボや、手を握った時に人差し指と中指が当たる部分に当たる「労宮」というツボを押しても効果が期待できます。
このほか、よく噛んで食べることで胃酸の過剰分泌を抑えたり、胃にやさしい物を食べることで胃をガードしたりしてください。暴飲暴食や刺激物を過剰に食べるのは避けましょう。