排卵期のめまいを改善する食事のヒント
2025年 4月 20日

「立ち上がったときにフラっとする」「なんとなく頭がぼーっとして集中できない」――そんなめまいのような不調を、排卵期に感じたことはありませんか?排卵期は、女性の体が大きく変化する大切なタイミング。その分、体がデリケートになり、自律神経の乱れや血流の変化が起こりやすくなります。その結果、ふわふわとしためまいや立ちくらみを感じることも少なくありません。 今回は、そんな排卵期のめまいをやわらげるために、毎日の食事でできるやさしいケア方法をご紹介します。
どうして排卵期にめまいが起きやすいの?
排卵期は、生理が終わってから排卵までの期間で、エストロゲンという女性ホルモンが急激に増えていく時期です。このホルモンの変化は、体の調子を整えてくれる一方で、急な変化に体がついていけず、自律神経が乱れたり、血圧が不安定になったりすることがあります。
また、排卵期は代謝が上がり、エネルギーの消耗が激しくなるため、血糖値の急な変動や鉄分不足などが重なると、めまいやフラつきが起こりやすくなります。 だからこそ、食事で“血流”と“エネルギーの安定”をサポートしてあげることが大切なのです。
鉄分を意識して、フラつき予防を
めまいの原因としてよく挙げられるのが「鉄分不足」です。排卵期は生理直後のため貧血のリスクはやや低めですが、引き続きしっかり補っておくことが大切です。
鉄分が豊富な食材:
- 鶏や豚のレバ
- あさり、しじみ
- 小松菜、ほうれん草
- 納豆や厚揚げ、豆腐などの大豆製品
- ひじきや高野豆腐
「ひじきと大豆の煮物」や「ほうれん草のおひたし」など、普段の食卓に少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか?
ビタミンCと組み合わせて吸収力アップ!
鉄分は、ビタミンCと一緒に摂ることで体に吸収されやすくなります。せっかく摂っても、うまく吸収されなければもったいないですよね。
ビタミンCを含む食材:
- パプリカ、ブロッコリー
- キウイ、いちご、オレンジなどの果物
- じゃがいも(加熱に強いのが特長です)
たとえば、「小松菜とパプリカのお浸し」や「納豆ごはん+いちごヨーグルト」のように、意識的に組み合わせてみてください。
朝食を抜かず、血糖値の安定をサポート
排卵期は代謝が高まり、朝からしっかりエネルギー補給をしておくことが大切です。特に、朝食を抜くと血糖値が下がりやすく、立ちくらみやぼーっとする感覚につながることがあります。
おすすめの朝ごはん:
- ごはん+味噌汁+卵+野菜のおかず
- トースト+目玉焼き+サラダ+ヨーグルト
- オートミール+フルーツ+ナッツ
炭水化物だけに偏らず、たんぱく質や野菜も一緒に摂ることで、血糖値の急な変動を防ぎやすくなります。
水分とミネラルをこまめに補給しましょう
脱水ぎみになると血流が悪くなり、頭がぼーっとしたりめまいを感じやすくなります。排卵期は気温や湿度の変化に敏感になることもあるため、水分とミネラルの補給も意識したいポイントです。
おすすめの飲み物:
- 常温の水や白湯
- 麦茶やルイボスティーなどのノンカフェイン飲料
- 味噌汁やスープ(塩分と水分を同時に補える)
「のどが渇いていなくても、こまめに一口」が理想的です。
甘いものがほしくなったら“質”を意識して
ホルモンの影響で甘いものが食べたくなる時期でもあります。そんなときは、血糖値を急激に上げにくい、体にやさしい甘さを選ぶようにしてみてください。
おすすめの甘み:
- 焼きいもや蒸しかぼちゃ
- ドライフルーツ(無添加のもの)
- はちみつ入りのヨーグルト
- 甘酒(ノンアルコールのもの)
「ちょっと疲れたかも」と思ったときの心と体の栄養になります。
まとめ
排卵期は、体が次の変化に向けてがんばっている時期です。めまいは、そんな変化に体が少しついていけなくなっているサインかもしれません。
「今日はちょっと楽かも」「スッキリしたかも」そんな小さな変化が、明日への安心につながりますように。どうかご自身の体を大切に、やさしい食事の時間を過ごしてくださいね。