排卵期のめまいにやさしく寄り添うセルフケア習慣
2025年 4月 20日

「生理じゃないのに、最近なんだかフラフラする」「立ちくらみや頭のぼんやりが気になる」そんな違和感を覚える時期、それはもしかすると“排卵期”かもしれません。 今回は、そんな排卵期に起こりやすい「めまい」にやさしく向き合うための、セルフケアのコツをお届けします。
排卵期のめまいって、なぜ起こる?
排卵期は、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」の分泌量がピークを迎える時期。このホルモンの変動は、体の調子を整えてくれる一方で、自律神経に影響を与え、血圧の変動や血流の乱れ、冷え、頭の重さ、めまいといった症状につながることがあります。
また、以下のような生活習慣も、めまいを引き起こすきっかけになりやすいとされています。
- 睡眠不足や疲労の蓄積
- 冷えや血行不良
- 強いストレスや緊張
- 急な気温の変化
- 長時間のスマホやPC作業
めまいを感じたときは、体が「少し休んで」とサインを送っているのかもしれません。
“呼吸”を整えるだけで、自律神経が落ち着いてきます
排卵期のめまいの背景には、自律神経のバランスの乱れがあります。そこで、まず取り入れていただきたいのが「深い呼吸」。意識的に呼吸を整えるだけで、副交感神経が働き、体の緊張がゆるんできます。
おすすめの呼吸法:
- 静かな場所で背筋を伸ばして座る
- 鼻から4秒かけて息を吸い、口から6秒かけてゆっくり吐く
- 1〜2分程度を目安に繰り返すだけでOK
朝起きたときや、夜寝る前に行うと、気持ちが落ち着いて眠りの質も整いやすくなります。
めまいを感じたら、まずは“首・肩”をあたためて
首や肩まわりがこわばると、血流が滞りやすくなり、頭部への酸素や栄養が届きにくくなることで、めまいを感じやすくなることがあります。
そんなときは、「温める」「ゆるめる」ことが大切です。
おすすめの方法:
- 蒸しタオルを首に当てる(40秒レンジで温めたタオルでもOK)
- ネックウォーマーや使い捨ての温熱シートを使う
- お風呂で湯船にゆっくりつかる(38~40度のお湯で10〜15分)
肩の力が抜けて、気持ちまでふわっと軽くなる感覚を味わってみてください。
スマホやパソコンから“目と脳”を休ませて
排卵期は、自律神経が敏感になる時期。目や脳への刺激が強すぎると、より不調が出やすくなることがあります。
長時間画面を見続けていると、眼精疲労や脳の過活動からめまいや頭の重さにつながることも。
できれば取り入れたい習慣:
- 1時間に1回は画面から目を離して外を見る
- ブルーライトを減らす設定を使う
- 夜は照明を少し落として、静かな時間をつくる
何も考えずに、窓の外をぼーっと眺める時間も、とても大切なセルフケアです。
睡眠は“量”より“質”を大切に
睡眠不足や浅い眠りも、めまいの原因になることがあります。特に排卵期は眠りが浅くなりやすい時期でもあるので、「深く、気持ちよく眠ること」を意識してみてください。
心地よく眠るためのポイント:
- 寝る前のスマホは控えめに
- 寝室の明かりはできるだけ暗く(豆電球程度が理想)
- アロマや好きな香りで心を落ち着けてみる
- 寝具を自分の体に合ったものに見直してみるのも◎
眠りの質が変わると、日中のだるさやフラつきがぐっと減ってくる方も多いです。
“無理をしない”ことも、大切な選択肢です
体調がすぐれないとき、「がんばらなきゃ」と無理をしてしまうこと、ありませんか?
でも、排卵期の体はがんばりすぎなくても良いのです。めまいを感じたら、「今日はちょっと立ち止まってみようかな」とご自身に声をかけてあげてください。
- 家事を少しだけ減らしてみる
- 横になって、音楽を聴くだけの日があってもいい
- やらなきゃいけないことを「あとで」にしても大丈夫
その“余白”が、体を整えるチカラになってくれるはずです。
まとめ
排卵期のめまいは、体からの「ちょっと休んでね」のサインかもしれません。だからこそ、食事や運動だけでなく、呼吸や睡眠、過ごし方そのものが大切なセルフケアになります。
「今日少しラクかも」「ふらつきが減ってきたかも」そんな小さな変化を見つけながら、ご自身のペースで体と心を整えていってくださいね。