排卵期の頭痛、やさしい運動でこころとからだをととのえる方法
2025年 4月 21日

排卵期は、ホルモンバランスが大きく変わる時期。特にエストロゲンやプロゲステロンの急激な変化によって、自律神経が乱れたり、血管が拡張したりして、頭痛が起こりやすくなるといわれています。 そんなつらい頭痛に、薬に頼る以外のやさしい対策として「軽い運動」が役立つことがあります。今回は、排卵期の頭痛をやわらげるためにおすすめの運動やストレッチの方法をご紹介します。
深呼吸からはじめる、やさしいリズムづくり
頭痛があるとき、「体を動かすなんてとても無理…」と思われるかもしれません。でも、そんなときこそまずは“呼吸”に意識を向けてみてください。
静かな場所で背筋を少し伸ばし、ゆっくりと鼻から息を吸い、口からふぅっと吐く。これを3〜5回繰り返すだけでも、交感神経と副交感神経のバランスがととのい、緊張していた体がゆるんできます。
呼吸のリズムが整うと、頭の重だるさも少しずつ軽く感じられることがありますよ。
首・肩・背中をほぐす簡単ストレッチ
排卵期の頭痛の原因のひとつに「肩こり」や「首のこわばり」があるともいわれています。 デスクワークやスマホの操作で無意識に姿勢が悪くなり、血流が滞ってしまっているのかもしれません。
以下のような簡単なストレッチを、無理のない範囲で取り入れてみてください。
- 肩回し:肩に手を置いて、前から後ろへ、後ろから前へゆっくり大きく回します(5回ずつ)
- 首のストレッチ:右手を左側のこめかみにあて、ゆっくり右に傾けます。反対側も同様に(各10秒)
- 背中伸ばし:両手を前に伸ばし、背中を丸めながら前屈。深く呼吸しながら背中の伸びを感じてください
痛みを感じない範囲で、「気持ちいいな」と思える程度に動かすことが大切です。
外を歩いて気分転換!ウォーキングのすすめ
軽いウォーキングは、頭痛をやわらげる効果が期待できます。新鮮な空気を吸って、自然の景色に触れるだけで、気持ちもゆるやかにほどけていくはずです。
ポイントは、がんばりすぎないこと。「10分だけ歩いてみようかな」くらいの気持ちで始めてみてください。 歩くリズムに合わせて呼吸を整えると、脳への血流がスムーズになり、頭の重さがふっと軽くなるように感じられることがあります。
寝る前のヨガで、ぐっすり眠れる体づくりを
排卵期は、ホルモンの影響で眠りが浅くなりがちです。睡眠不足も、頭痛を悪化させる原因のひとつ。
そんなときは、寝る前にベッドの上でできるヨガポーズを取り入れてみてはいかがでしょうか?
- チャイルドポーズ(子どものポーズ):正座して、上体を前に倒し、額を床につけるポーズです。背中や首まわりの緊張がゆるみます。
- 仰向けの膝抱えポーズ:仰向けで寝て、両膝を胸に抱えてゆっくり呼吸を。腰の緊張もとれ、安心感が生まれます。
どちらも目を閉じて、ゆっくり呼吸をしながら30秒〜1分程度で大丈夫です。 「今日はよくがんばったね」と、自分にやさしい言葉をかけながら行ってみてください。
まとめ
排卵期の頭痛は、目に見えないつらさだからこそ、人に理解されにくいこともあります。でも、それを我慢したり、自分だけが弱いのかも…と責める必要はまったくありません。
軽い運動は、体だけでなく心も軽くしてくれるものです。あなたの毎日が、少しでもラクに、やさしく過ごせるものになりますように。