だるい月経期を乗り切る方法とは?
2024年 7月 12日
生理中になんとなく体がだるくなることはありませんか?今回は、だるさの原因や、だるい月経期を乗り切る方法をご紹介します。
生理中にだるくなるのはなぜ?
原因① 基礎体温
女性の基礎体温は、生理周期に合わせて変化します。基礎体温は、朝目覚めたとき、身体を動かさず寝たままの状態で検温することで確認することができます。基礎体温は、排卵前は低温期、排卵後は高温期という二相に分かれます。
基礎体温は生理の開始とともに低温期となることが特徴の1つです。生理中に体温が下がると、体が冷え、血行不良となることで、体がだるくなります。
原因② 貧血
生理中は、経血をスムーズに排出するために全身の血液が優先的に子宮に集まります。すると、一時的に貧血のような状態を起こすことがあります。血液中の酸素が不足することにより、脳の活動が低下します。脳の活動が低下すると、判断力が鈍り、眠気やだるさを引き起こします。
原因③ 精神状態
毎月の生理の症状が辛いと、生理が始まったこと自体にストレスを感じてしまいます。ストレスを感じると、自律神経が乱れ、だるさや疲れにつながると考えられます。
原因④ 緊張状態から解放された反動
生理前は、妊娠の準備をするために体がいろいろなことをして頑張っている状態です。受精卵が着床しなかった場合、妊娠するための環境を作っていたホルモンは必要がなくなり、ホルモンレベルが急激に下がります。体は極度の緊張状態から一気に解放されるため、その反動が疲れを引き起こして、だるくなってしまうのです。再びホルモンレベルが上がるまで、この疲労状態は続きます。
だるい月経期、乗り切るための対処法
倦怠感を解消するためには、以下の5点を意識し心身ともに休ませることが大切です。特に良質な睡眠が大切です。
- 炭水化物・ビタミン・ミネラル・タンパク質・脂質の5大栄養素を意識したバランスのよい食事を心がける
- 1日30分程度の有酸素運動やスクワットなど適度な運動を取り入れる
- 息抜きの時間をつくりストレスを緩和させる
- 38~40℃くらいの温度で入浴する
- 良質な睡眠を心がけ、疲労から心身を回復させる
なかでも睡眠の質の向上は、成長ホルモンを分泌させ全身をメンテナンスする働きを促すためにも、見直したいポイントです。全部をいきなりやるのは難しいので、睡眠だけでもトライしてみてください。
良質な睡眠をとる方法
良質な睡眠をとるためには、体温・メラトニン・睡眠リズムの3つが重要です。どれも整えることは難しくありません。
1.体温
就寝時には、体温が上がっていると眠りにつきずらくなってしまいます。寝る前に運動などの興奮することや、熱いお湯に入るなど、体温の上昇を招く行動は控えておくと、眠りにつきやすいです。
2.メラトニン
メラトニンは、眠気を誘う「睡眠ホルモン」と呼ばれているホルモンです。強い光を見ると、人間はメラトニンの分泌を止めてしまい、眠りづらくなります。寝る前にコンビニに行ったり、スマホを見たりするとメラトニンの分泌が止まるので、出来るだけ避けましょう。
3.睡眠リズム
人間には睡眠リズムがあります。昼寝や夕方に30分以上の仮眠をとってしまうと、夜安定した眠りにつくことが妨害されてしまいます。疲れて眠い日も、少し踏ん張って22時まで耐えましょう。