生理のときに体がむくむ理由とは?
2024年 7月 12日
そもそもむくみとは
むくみは、体の中に余分な水分がたまっている状態で、主に血流が低下することによって引き起こされるものです。体は、血液によって水分や酸素や栄養素を体の隅々に届ける仕組みになっています。
筋肉が動くことで血流が促進されますが、筋肉が動かないと血流が低下してしまい、水分が運ばれず、ある場所に溜まってしまってむくみが起こるというわけです。
月経期にむくむ理由
月経期とは、赤ちゃんのベッドとして準備されていた子宮内膜が必要なくなってはがれ落ちるときに出血を伴うフェーズのことです。体温が低い低温期とも呼ばれる時期です。
月経期は、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量もエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量も低いです。月経期の前半のむくみは、ホルモンの分泌量が低いことで、自律神経が乱れやすくなり、正常に水分が体内を循環しづらくなることでむくみが生じます。
また、月経時の生理痛で普段より運動量が低下することで、体を動かす機会が減り、血流が低下してむくみやすくなります。
さらに、基礎体温に照らし合わせると低温期に当たる月経期では、冷え性により主に下半身の血液の流れが悪くなり、足にむくみが出るケースもあります。
むくみの解消方法
むくみを解消するには内側からのアプローチと、外側からのアプローチがあります。今日からさっそく実践出来る方法をご紹介します。
内側からのアプローチ
むくみを解消するためには、塩分の多い食事を控えると同時に、塩分の排出を促すカリウムを含んだ食材も取り入れていきましょう。カリウムはほうれん草やきゅうり、バナナやアボカドなどに含まれます。
むくんでいると水分の補給を避けがちですが、むくみの改善には水分は欠かせません。一度に大量の水を飲むとむくみが生じやすくなるため、1回にコップ一杯を目安にこまめに摂取しましょう。体内の循環を促し、むくみの改善に役立ちます。
外側からのアプローチ
むくみは血液やリンパの流れが滞ることでおこります。そのため、血液とリンパの流れをスムーズにすることが大切です。簡単な方法は、湯船にお湯をためてゆっくり湯船につかること。体が温まり、血行がよくなります。入浴中は水圧が適度にかかり、滞った水分を流すのにも効果的です。余裕があれば、湯船の中でマッサージをすると、より血行促進に効果的です。
入浴後、体が温まった状態でストレッチをするのもおすすめです。特にむくみやすい足は、屈伸運動したり、足首を回したり、凝り固まった筋肉や関節をストレッチしてみましょう。疲れてストレッチの余裕がないときは、仰向けになり、手足をブラブラさせれば末端にたまった余分な水分を心臓へ流すことができ、むくみの解消になります。
むくみの改善は体を健康的にします。毎日のちょっとしたケアを継続し、むくみを解消していきましょう。