夏は生理痛が悪化しやすい?夏の月経期について
2024年 8月 21日
この時期は厳しい暑さが継続的に続き、体調も不安定になりがちです。特に食欲不振や身体のだるさを頻繁に感じる方も多いのではないでしょうか。今回は夏に起こりやすい月経期の症状や「夏バテ」と生理の関係性について解説していきます。
夏の冷えは生理痛を悪化させる
この時期の気温は年々上昇しており、暑さを凌ぐために冷房に当たる回数や冷たい飲食を摂取する機会がいつもより多くなりがちです。そのため、身体の冷えにより血行が悪化し、体外への経血の排出が難しくなります。身体は経血をスムーズに排出しようとますます子宮の収縮を強めて生理痛の原因となるプロスタグランジンの分泌を盛んに行ってしまいます。よって、通常よりも酷い生理痛を引き起こし、夏の時期は生理痛の悪化を経験する人が少なくありません。
夏バテと生理の関係性
医学的には夏バテを引き起こす原因は生理痛や月経不順の原因とは完全に関係しないため、夏バテ症状が続いても必ず婦人科系の病気や症状に影響を与えるとは言い切れません。しかし、実際に「夏バテで生理不順になった」「夏の時期は生理がこない」といったケースもあります。そのため、生理不順などが夏バテのバロメーターになることもあり、自身の体調不良の原因の解明に繋がることがあります。
夏バテの原因と症状
夏バテは本人が気づかずに起こしてしまうこともあるため、あらかじめ原因を理解しておくと未然に防ぐことができます。主な原因は次のようなことが考えられています。
・気温差による自律神経の乱れ
長時間冷房の効いた部屋で過ごす・冷たい物を頻繁に摂取するなど
・体内の水分やミネラル不足
水分をこまめに摂取しない・塩分を摂らないなど
・食欲不振からくる栄養不足
食事を摂らない・偏った食生活を送るなど
そしてこのような原因により以下のような症状を引き起こすことがあります。
・身体のだるさ
・食欲不振
・消化器症状
・身体のむくみ
・吐き気
・微熱
上記のような生活を送っている場合は、月経期の症状悪化や夏バテに繋がる前に予防をするよう心がけましょう。
また、身体的な症状のほかにも無気力になったり気分の浮き沈みが激しくなったりなど精神的な症状も現れる場合があります。
夏の月経期症状の予防方法
夏バテの原因は生理痛を悪化する原因と重なる部分があり、以下のような予防をすることにより夏バテと月経期の症状悪化を防ぐことができます。一気に実行に移すことは難しいかもしれませんが、徐々に意識して対策をすることが大切です。
・エアコンで身体を冷やしすぎないようにする
室内の冷房温度を下げすぎないように気をつけましょう。そして常に冷房が効いているような場所ではストールや羽織れるような物を着用できるように備えておきましょう。外と室内の気温差によって自律神経を乱さないためにも、外出する30分前には冷房を切り、冷え症対策としても就寝前は冷房のタイマーを設定しましょう。
・冷たい飲食を控える
特に生理中はいつもより冷たい飲み物を控えて常温や暖かい飲み物を摂るようにしましょう。アイスや冷たい麺類ばかり摂取するのを控えた方が血行も良くなり、生理痛の悪化を防ぐ事ができます。
・規則正しい生活を送る
1日6〜7時間の睡眠を取り、生活リズムを乱さないように起床と就寝時間を固定するようにしましょう。1日中冷房が効いた部屋にいないためにも、陽が出ていない早朝や夜にできるだけ毎日20〜30分の運動をするのが理想的です。自身の体調と相談しながら、外に出て運動をする習慣をつけてみましょう。
・偏った食生活を控える
夏場は冷たい食べ物によって胃腸が弱っている事があるめ、既に述べたような冷たい食べ物ばかりを摂取するのではなく疲労回復効果のあるビタミンB1が含まれている食べ物(マグロ、タイ、カツオ、枝豆など)を摂取するように工夫をしましょう。
厳しい暑さが続きますが、暑さ対策だけではなく冷え対策も心がけると生理中の症状緩和や夏バテ予防に繋がるため無理のない程度で意識的に行うようにしましょう。
FAQ
夏の冷えが生理痛を悪化させる理由は何ですか?
夏バテが生理不順に影響する可能性はありますか?
夏バテの主な原因にはどのようなものがありますか?
夏の月経期症状を予防する方法は何ですか?