生理前の便秘を何とかしたい!
2024年 7月 24日
生理前は便秘になりやすい...それはPMSの症状かもしれません。この記事では、PMSとは何か、生理前の便秘の原因、そして解消法をお伝えしていきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
・PMSとは
・生理前の便秘の原因
・便秘の解消法
・まとめ
PMSとは
PMSは月経前症候群とも言われ、「月経前3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するもの」です。
PMSにはイライラ、不安、眠気、食欲不振や過食、めまい、倦怠感、腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、肩こりなど様々な症状があります。
PMSの原因
原因は明確には分かっていませんが、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンのバランスが変化することが、身体や自律神経に影響を与えているとされています。
生理前の便秘の原因
生理前はプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンの分泌量が増え、その影響で大腸での水分吸収が促されます。そのため、便の水分が奪われてカチカチになりやすくなります。
便秘の解消法
①水分補給をこまめに行う
生理前の便秘は便の水分不足によるものが大きいです。日頃から、喉が渇いていなくても、1時間に最低1回は水分補給をするようにしましょう
②適度な運動
運動をすることで腸の動きが活性化され、便のスムーズな移動を促すことができます。ここでは、ウォーキングやヨガの時間が取れない方にもおすすめの簡単な運動をご紹介します。
お腹ねじり
上を向いて寝転んだら、膝を立てて両足を揃え、左に倒しましょう。この時上半身は上向きのままで固定して、下半身だけを動かします。倒したら再び起こして、次は右に倒します。この動きを10回程度繰り返しましょう。
腰ひねり
椅子に座った状態で足を地面につけ、上半身をひねります。ひねる角度は、後ろを向いて椅子の背を持てるくらいまでひねってください。これを左右5回ずつ行います。仕事の合間などにやってみてくださいね。
③食物繊維をとる
便秘の解消には、食物繊維を摂ることが効果的です。食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があり、それぞれ発揮する効果が異なります。
水溶性食物繊維には便の水分を保持してうるおいを保つ働きがあります。また、不溶性食物繊維には腸の動きを促したり、膨らんで便の量を増やす働きがあります。不溶性食物繊維は摂り過ぎると逆に便が増えすぎて詰まったり固くなったりするため、摂り過ぎには注意しましょう。
不溶性食物繊維は野菜・豆類・キノコ類に、水溶性食物繊維はイモ類やこんにゃく、海藻類に多く含まれています。
④非刺激性便秘薬
生理前のカチカチ便には酸化マグネシウムを含む非刺激性の便秘薬が効果的です。酸化マグネシウムには大腸での水分吸収を抑える働きがあります。また、刺激性の便秘薬とは異なり、酸化マグネシウムにはクセになりにくいという特徴があります。
そのため、表示の服用量に従って適宜酸化マグネシウムを服用するのも良いでしょう。
⑤マッサージ
上を向いて横になり、お腹を中央部分から「の」の字を書くようにして優しく押します。腸の流れに合わせて押していくイメージでマッサージしましょう。硬くなっている部分があれば、そこは便やガスが溜まっている場所です。強く押しすぎない程度の力で、その部分をもみほぐしましょう。
まとめ
生理時の便秘はホルモンの影響によるものです。まずは、今回ご紹介した対処法をぜひ試してみてください。
それでも毎回の便秘が続いて辛い場合は、婦人科の受診も検討してみましょう。婦人科ではPMS症状を和らげるための漢方薬やピルに関して相談することができます。早め早めに対処して、辛い症状を無くしていきましょう!